毎週木曜発売の「週刊モーニング」で月末の週に月1連載中、よしながふみさんによる料理漫画『きのう何食べた?』。弁護士・筧史朗(かけいしろう、料理担当)と乙女な美容師・矢吹賢二(やぶきけんじ)の、食生活を軸に2人の日常を描いた漫画の第9巻。
ケンジとの付き合いが長くなるに連れて、また佳代子さん一家や小日向さん&ジルベール(ワタルくん)など新しく知り合った人からの影響もあって、少しずつ丸くなってきたシロさん。前よりもバランスが取れたカップルになってきた感じがあります。
9巻はシロさんが通うスーパー・ニュータカラヤ(元ネタはユータカラヤ)が閉店してしまったり(その後、居抜きでアキヨシというスーパーがオープン。元ネタはアキダイ)、老眼鏡をかけてぼんやりしていた周囲がクッキリ見える年齢になっていたり、そしてジルベールから50歳祝の花が届いたりと色々大変なお年頃なシロさん。その分、顔芸が多くて面白いんだけど。ケンジの美容室の同僚タブチくんも相変わらずです。
また67話ではシロさんとケンジの住む部屋の間取り等々が明らかになりました。築28年、2LDK、58平方メートル、3口コンロ、床暖房つきの駅近(駅から徒歩5分)マンションで、家賃は10万円(!!)という安さ。なぜこんなに安いのか。続きは単行本で。
「俺にとって一番大切な人と正月を過ごしたい。いいじゃねえか。お前と俺だけで」
7巻でケンジがシロさん実家に訪問して、8巻では実家にもう連れてくるなという話が出てのお詫び京都旅行。そしてこの9巻ではシロさんが両親に対して、ケンジが自分にとってどれだけ大切な人なのかという想いと決意を伝えます。で、その後、自分のせいで両親との関係をこじらせてしまったのではと心配するケンジへシロさんが贈ったのが上の言葉だったのでした。
9巻で印象的なレシピは別のエピソードで佳代子さんが教えてくれた超簡単ななんちゃってローストビーフ。美味しく作ることはいい牛肉を使うことらしいですが、高くなくても美味しく作れます。おもてなし料理もササッと作れる佳代子さんすごい。
何食べ 第9巻の献立・レシピ
第9巻に登場する献立・レシピは次の通りです。ローストビーフのほかには同じ回のアクアパッツァとか、じゃがいもグラタンやいか大根も美味しい。
- 第65話:鮭のムニエル 和風しょうがソース、ラタトゥイユ、シンプル グリーンサラダ、オクラと豆腐のお吸い物
- 第66話:なんちゃってローストビーフ、アクアパッツァ、ゴージャス グリーンサラダ
- 第67話:鳥手羽元のにんにく酢じょうゆ煮、水菜と玉ねぎのサラダ、じゃがいものグラタン、白菜とベーコンのスープ
- 第68話:いか大根、かぼちゃサラダ、キャベツのバターしょうゆおかか炒め、小松菜と油揚げのみそ汁
- 第69話:黒豆、卵焼き、ほたて貝柱入り紅白なます、関東風雑煮(鶏肉、小松菜、三つ葉、ゆずの皮)
- 第70話:<タブチくん料理>ブロッコリー入りカルボナーラ(タブチくんパスタ120g、千波さんパスタ80g)
- 第71話:<シロさん誕生日飯>ぶりの鍋照り焼き、ブロッコリーのえびあんかけ、千切り大根のなっとうドレッシング、えのきのみそ汁
- 第72話:<お花見弁当>梅おかかおにぎり、肉団子、スパニッシュオムレツ、小松菜ののりあえ、かぶとにんじんの酢の物(作りおき)
- <オマケ:今日の朝ごはん>せん切りポテトのハムチーズパンケーキ、カフェオレ