二人暮らしをはじめるときの冷蔵庫選びで意識したこと、メーカーごとの性能や価格・サイズ・使い勝手の比較


 

二人暮らしをスタートさせるときに、検討したいのが冷蔵庫の買い替えです。

たとえば一人暮らし同士が合流して二人暮らしを始める場合、どちらか一方の冷蔵庫をそのまま使うこともできます。まだ使えるしなんて持っていくと、2人になるとやはり容量が少なかったりして使い勝手が悪く、不便に感じることも少なくありません。

我が家は実際痛感しました。

冷蔵庫は生活をおくる上で欠かせない家電の1つですが、いざ選ぶとなると、どれを選べばいいのか分からない。メーカー各社から色々な冷蔵庫が発売されています。その機能も様々。

どの冷蔵庫を選べばいいだろう。

引越し当初は、壊れてもいないしという理由から、一人暮らし時代の冷蔵庫(150Lくらい)をそのまま使っていました。となると、やはり常に今までの倍、2人分の食材が必要になってきたときには容量が足りず、週末やセールのまとめ買い、作りおきが少ししかできないので、その都度スーパーに行くことに。

スーパーへ行く回数が増えると、つい余計なものも買ってしまい、その結果、思ったよりも食費がかさむという事態が、家計の数字として現れてきました。

なのでこれはやはり、新しい冷蔵庫を買ったほうがいいだろうという結論に。

二人暮らしにおすすめの容量はどのくらい?

冷蔵庫を購入するときにまず考えるのは、冷蔵庫の大きさですね。

根本的な本体サイズもですが、その冷蔵庫を何人で使って、どのくらいの容量があれば自分の食生活で充分足りるのか。

このとき、一般的に使える「冷蔵庫の容量目安計算式」というものがあります。家電量販店などの冷蔵庫コーナーへ行くと大きく表示されていたりもしますが、「70L×人数 + 常備分 (100L) + 予備(70L)」が目安の容量とされています。

冷蔵庫の容量の目安

  • 70L × 人数 + 常備分 (100L) + 予備(70L)

たとえば、2人で使うのであれば 70×2 + 100 + 70 なので、310L 前後のモデルを検討すると良いということになります。

予備の量は少なめでいいやとなっても、この計算式上は、250 リットル前後の冷蔵庫が二人暮らしにはオススメということになります。

ただ計算式で読み取れる数字はあくまで目安です。週末のまとめ買いが多い場合はもっと大きくてもいいでしょうし、あるいはそれほど自炊はしないよとなると、もっと小さくても十分な容量だったりします。

冷蔵庫は頻繁に買い換えるものではありませんから、この先家族が増えるなんてことを考慮する2人ぐらしの場合、もう少し大きめの〜449Lクラスまで検討しても良いかもしれません。

設置スペースを考慮して本体サイズを考える

最新型の冷蔵庫は、サイズが変わらなくても昔と比べて入れられる容量が増え、省スペースでもより多くの容量を確保できるようになっています。

とはいえ大きな家電。

特に賃貸の場合は、あらかじめ決まったスペースに置くことができるかどうかは重要です。想定された場所におけないと、せっかく便利な機能のついた冷蔵庫であっても使い勝手が悪かったり、生活する上でも不便になってしまいます。

うっかりわすれがち:扉の開く向き

あまり台所に立たない男性が選ぶと意外とうっかりしがちなのが扉の開く向き。キッチンスペースや、家事の動線に合った扉の開閉方向をしっかりチェックしたいところ。壁のある向きに開く冷蔵庫がオススメですね(右側に壁がある場合は右開き、左側に壁がある場合は左開き)。大きめの冷蔵庫になってくると、観音開き(両開き)ができるドア幅の狭いフレンチドアタイプが増えてくるので、扉の開閉スペースが狭いときにもおすすめです。

販売メーカーごとの特徴

見た目は大きく違わなくても発売メーカーごとに省エネや容量、収納位置、その他の機能など特徴はさまざま。気になる特徴から冷蔵庫を選んでみてもいいかもしれません。

野菜室重視なら、東芝 (東芝ライフスタイル)

東芝の冷蔵庫「VEGETA ベジータ」は容量 300 L 以上が多くラインナップされており、ファミリー層を意識した作りです。

最大の特徴は、ブランド名になっている“ベジータ”というだけあって野菜室に力を入れた、野菜の鮮度を保つ機能です。それぞれのモデルに野菜の鮮度を保つ機能が付いていて、長時間みずみずしさを保った状態で、新鮮で美味しい野菜を食べられます。

Ag低温触媒除菌や脱臭機能がついていてニオイが気にならない構造なのも、目立たないですが嬉しい機能。多くの冷蔵庫は野菜室が一番下の段になっていますが、東芝のベジータはかがまずに出し入れがし易い真ん中の段。使い手のことを考えた位置に配置されています。

省スペースでも大容量、真空チルドの日立

日立は300L強の容量でも幅 54cm とスリムなモデルを出している唯一のメーカー。

キッチンが狭く幅 60cm 以上になってくると設置はちょっと厳しいなんていう、冷蔵庫の設置スペースが限られる場合でも対応可能な嬉しい作り。

機能面では真空保存で酸化や乾燥を抑え、新鮮さが長持ちする「真空チルド」や「まんなか野菜室」、上位モデルでは野菜の鮮度を保つ機能もついています。ラップなしでも保存が可能な「真空チルド」は肉や魚から出るニオイ成分を、プラチナ触媒によって分解してくれるそうです。

急速冷凍に対応し、すばやく冷凍できる冷凍室も優秀です。

冷凍室が大容量、プラズマクラスター搭載のシャープ

シャープの冷蔵庫の特徴は、冷凍室の容量が他社製品よりも大きく確保されていること。忙しくてなかなか自炊をする時間がない、お弁当用などに便利で手軽な冷凍食品をまとめ買いしておきたいなんてときにはオススメ。

また、空気をキレイにするおなじみのプラズマクラスターが冷蔵庫にも搭載。庫内に浮遊する菌を除菌したり、付着菌まで除菌してくれ、目に見えない菌から食品を守ってくれます。

切れちゃう瞬冷凍、大容量・スマートな三菱

三菱も日立と同じく大容量と省スペースの両立を考えているメーカー。そしてなにより切れちゃう瞬冷凍が特徴ですね。凍っているひき肉もも包丁で簡単に切ることができたり、冷凍したソースもほしい分だけサクッとすくえたり、事前解凍が不要です。また「氷点下ストッカー」という機能があり、氷点下なのに凍らせず、生のまま鮮度・美味しさが長持ちします。

バランス良く機能を備えた、パナソニック

パナソニックの冷蔵庫は、機能のバランスが良いところが最大の特徴といえます。省エネ「エコナビ」に加えて、生鮮食品の鮮度を保つシャキシャキ野菜室やワイドチルドルーム、新鮮凍結ルームと機能があり、ナノイーが備わっている上位モデルもあります。他社のいいとこ取りをしたような感じ。またワンダフルオープンは野菜室や冷凍室を全開に引き出すことができ、奥まで見やすい作りとなっています。

その他、おしゃれなやつ

デザインが好きだったのは、無印良品の冷蔵庫(AQUA の OEM)。大型のものは355Lの容量で、プロ仕様のようなステンレス鋼板が使用されていてすっきり綺麗です。冷蔵、冷凍×2、野菜室の4ドア。

SMEG (スメッグ) や

gorenje (ゴレニア) といった海外メーカーの、レトロ感もありながらかわいいデザインの冷蔵庫もオシャレ重視なら選択肢に入ってきたかもしれません。

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