アップルは2021年5月17日、2021年6月より音楽配信サービス「Apple Music」の音質を引き上げると発表しました。ドルビーアトモスによる空間オーディオを導入するほか、ロスレスオーディオにも対応。
より高音質、より臨場感あるオーディオ体験が、Apple Music 加入者向けに “追加料金なし” で提供されます。
Apple Music は個人プラン月額980円で利用できるアップルの音楽配信サービス。3か月の無料トライアルも提供。
7,500万曲以上が配信されており、手持ちのデバイスから広告無しで聴くことができます。お気に入りの曲をダウンロードして、オフライン再生も可能。ラジオや厳選プレイリストも。
ドルビーアトモスによる空間オーディオは、まずは数千曲で提供を開始。その後、定期的に追加が行われます。
Apple Music の空間オーディオは、H1 チップまたは W1 チップを搭載したすべての AirPods と Beats のヘッドフォン、および最新バージョンの iPhone、iPad、Mac の内蔵スピーカーで標準対応。ドルビーアトモス対応の曲を自動的に再生します。
ロスレスオーディオは Apple Music で配信される7,500万曲以上が対応。16ビット/44.1kHzのCD品質から、最大24ビット/48kHzまで。また最大24ビット/192kHzのハイレゾリューションロスレスも提供されます。
なおロスレスおよびハイレゾロスレスオーディオは大きなファイルサイズと帯域幅を必要とするため、設定の上で聴くことができます。「設定」>「ミュージック」>「オーディオの質」でオンにできます。
より高音質な音楽配信は、たとえば Amazon の「Amazon Music HD」ではハイレゾ音源が提供されていますが、利用するには「Amazon Music Unlimited」の料金(月額980円。Amazonプライム会員は月額780円)に、追加料金として1,000円が必要。利用するには月額1,980円、プライム会員は月額1,780円が必要になります。
これを今回アップルは Apple Music の料金そのまま、追加料金なしで高音質サービスを提供するということで、他サービスへのインパクトは大きそうです。