『マリオカート8』でディレクターを務めた任天堂の矢吹光佑氏。IGNのメールインタビューに応じ、ミュートシティを制作する上で意識したことについてコメントしています。
「反重力」要素の実装により、『F-ZERO』レースの概念を一部吸収した形となった『マリオカート8』。11月13日に配信となった有料DLC第1弾には、その反重力を活かした『F-ZERO』の代表的なキャラクターであるキャプテン・ファルコンのマシン「ブルーファルコン」やコース「ミュートシティ」が収録されています。
「『マリオカート8』では反重力が導入されたので、そこで『F-ZERO』のコースを作ったら多くの人が喜んでくれるのではと考えました。
ミュートシティには重要な要素が2つあります。「スピード」と「反重力」です。この曲がりくねったコースには多くのダッシュプレートが配置されていて、それが超音速で疾走するレースに繋がっているんです。幾つかのプレートはレースごとに配置が変更される作りになっているのですけれど。
重力もね、他コースより小さく設定されています。なので、滞空時間の長いジャンプや独特の浮遊感を感じられる作りになっています。
一方で、サウンドも僕たちがフォーカスした要素の1つでした。サックスとギターが絡み合うミュートシティのテーマはとても情熱的に仕上がっています。ミュートシティでレース後の楽曲まで特別な『F-ZERO』らしさを感じてもらえればと思います」
『マリオカート8』で新たに構築された『F-ZERO』の「ミュートシティ」。走っていて楽しいコースであることは間違いないのですが、『F-ZERO』本編への郷愁を覚えたりもして、なかなか複雑な気持ちになったりします。