2003年のニンテンドーゲムキューブ用ソフト『マリオカート ダブルダッシュ!!』で採用され、そしてそれが唯一の採用事例となっている2人乗り仕様のマリオカートですが、任天堂は2人乗りカートのアイデアを諦めたわけではなく、再導入する機会を探っています。
GDCのラウンドテーブルで『マリオカート』シリーズのプロデューサーを務める任天堂の紺野秀樹氏がIGNに語った情報によれば、処理能力やアイデアの問題が解決されれば、再び2人乗りを採用する機会があるかもしれません(それはつまり、逆に言うと現状はほとんど可能性が無いとも言えますが)。
「『ダブルダッシュ』の2人乗りカートは実にユニークだったと思っていますし、実際うまく機能したと考えています。僕たちはそのネタをポケットにしまってあるので、2人乗りを上手く活用出来るアイデアを思いついたときには間違いなく取り入れますし、復活させるでしょうね」
1つのカートに複数人を乗せると、技術的な問題も生まれると紺野氏。
「2人乗りカートを描くということは、ハードに高い処理能力が要求されます。そこが障壁でもあるんです。処理コストを解決出来れば2人乗りを搭載するかもしれませんし、あるいは3人乗りなんてこともあるかもしれません。ですから、アイデア次第ですが、クールなアイデアを思いつく事があれば、可能性は高いですよね」
シリーズの中ではやや異端なポジションにある2人乗りカート、そして『ダブルダッシュ』ですが、2人乗りのアイデアが今後復活してくる可能性ははたしてあるのでしょうか。
マリオのアクション本編である『スーパーマリオ』でアシストプレイが採用されはじめているように、カートに直接2人乗りするのでなくとも、実力差のあるプレーヤーをサポートできるチーム戦のようなプレイスタイルがあっても面白いかもしれません。