任天堂株主の香港ファンド、任天堂ゲームのスマートデバイス展開を要求


 

香港に拠点を置くヘッジファンド、オアシス・マネジメントのファンドマネージャーが、任天堂に対してスマートフォンなどモバイル端末向けの開発を求める書簡を送付したと報じられています。


報道によると、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャーCIOは任天堂の岩田社長に対し、任天堂のゲームを自社ゲーム機向けだけでなくiPhoneやiPad、Android端末などスマートデバイスに対応するよう促しました。

オアシスは任天堂株を保有しており、同氏は2013年6月にも同様の書簡を送っているとのこと。同氏は「任天堂は素晴らしい開発チームを使って、ゲーム内収入を得る形で大きな利益を得られるゲームを作れると思う」とし、「少しばかりマリオを高くジャンプさせるのに99セントを払ってもらうのはどうだろうか」と述べているということです。

任天堂の広報担当・皆川恭広氏は「提言は個別に検討するが、結果については発表しないだろう」と回答しています。

普及台数が桁違いのスマートデバイス向けに任天堂のゲームを提供してはどうかということは、今回の件以外でも度々言われることですが、任天堂の岩田社長は2014年1月の経営方針説明会で、スマートデバイスは積極的に活用していくものの、その場で直接ビジネスを展開するのではなく、顧客と強い繋がりをつくることで自社プラットフォームに呼び込むことを目的としていると明言しています。

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