2013年12月期の月次レポートと合わせて、年間の市場規模も発表していたNPDグループですが、実売数に加えて市場調査やパートナー、サードパーティからのフィードバックも加味し、さらにデジタル販売額などを加えた市場総売上が新たに発表され、アメリカのビデオゲーム市場は前年比2%と僅かながら拡大した事が明らかになりました。
前回の発表では2%縮小したアメリカのビデオゲーム市場。デジタルや中古販売等も含めた今回の発表では2%増と下げ止まりを見せています。
パッケージの新品ソフト販売金額は63億4,000万ドルで、中古・レンタルソフト販売金額は18億3,000万ドルでした。フルゲームのDL版やDLC、サブスクリプション、アプリ内購入を含めたデジタル販売は72億2,000万ドルで、新品ソフト販売を凌ぐ規模に拡大しています。ソフト全体では153億9,000万ドルで、前年比1%増となりました。
パッケージの新品ソフト販売額が前年比11%減少する一方で、デジタル市場が大きく拡大し減少分を補いました。
ハードウェア等の販売数と組み合わせた業界全体の売上高は前年比2%増でした。
NPDの調査によると、13歳以上のアメリカ国民のうち、36%がデジタル経由で購入したゲームを遊んでいるとのこと。最も高い数値を示したのは10代と若年成人で、25歳以上になると極端に減少したということです。
アメリカの平均的なゲーマーの年齢はだいたい30歳前後と言われていますから、この結果はデジタル分野では異なる市場が形成されていることを示しているように見えますし、家庭用ゲーム機市場にはまだ成長余地があるとも取れます。