任天堂は30日の「経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会」の中で、これからの10年で挑戦する新規事業領域として、任天堂の強みを活かしつつビデオゲーム事業とは独立した別の領域である「人々のQOLを楽しく向上させるプラットフォームビジネス」を発表しました。
ビデオゲーム事業もこの定義には含まれるものの、QOL向上プラットフォームは「健康」をテーマに第1ステップが展開。「Touch Generations」シリーズで様々なテーマに取り組んだ任天堂が、ゲーミフィケーションという再び新たな領域にトライします。
新提案のQOL向上プラットフォーム、モバイルの新たな形態として最近特に話題となっているウェアラブル端末ではなく、ノン・ウェアラブル(身につける必要がない)を特徴としていて、この分野でもハード・ソフト一体型プラットフォームビジネスの実現を目指すということです。
『Wii Fit』ではなく、新しい視点で「健康」というテーマに取り組む上で、任天堂の強みが活かせるユニークなアプローチを考えているとのこと。
QOL向上プラットフォームでこれまで培ったノウハウを活かすだけでなく、ビデオゲーム側にも相乗効果を生む可能性があると岩田社長。将来的には、QOL向上プラットフォーム側から発掘された新たなテーマを、ビデオゲームプラットフォームにソフト展開することも期待しているということです。
QOL向上プラットフォーム 展開計画
事業計画としては、
- 2014年中に事業内容詳細を発表
- 2015年4月以降に事業を開始
- 2016年4月以降に業績に寄与させ、成長軌道に乗せる事を目指す
医療健康産業は今後さらなる規模拡大が見込まれている分野ですが、任天堂がこの分野で、『Wii Fit』とは異なる形でどうアプローチしていくのかは興味深いところです。