任天堂から2012年度通期業績が発表され、完成度の低いOSやソフトウェア開発の遅れ等で躓いたWii Uの初年度セールスが、ハード・ソフト共に目標を下回ったことが明らかになりました。
Wii Uの初年度セールス実績は、ハードが当初の550万台を修正した400万台をさらに下回る345万台。ソフトの方も、当初の2,400万本から修正した1,600万本に届かず1,342万本でした。
ソフト販売は『ニンテンドーランド』が260万本、『New スーパーマリオブラザーズ U』が215万本でした。
ハード発売時期が異なるため一概に比較は出来ませんが、Wii Uの数字は、ハード・ソフトともに任天堂の据置ハードとしては最も普及台数の少なかったゲームキューブ(初年度ソフト1,437万本/ハード380万台)を下回っています。
今期予想も控えめで、ハードが900万台、ソフトが3,800万本とされました。ただ、ソフトの予想数量に対してハードが相当多めに見積もられているのが気になる所で、ソフトの本体同梱を拡大するなどしたプロモーションが積極的に展開されるのではないかと考えてみたりしています(販売数量予想には、ハードに同梱して販売される数量は含まれていません)。
ちなみに一大ブームを巻き起こしたWii2期目(2007年度)のセールスは、ハードが1,861万台、ソフトは早くも大台を突破し1億1,960万本という、とんでもない数字。
任天堂は2013年度のWii Uについて、プラットフォーム普及の勢いを取り戻すために自社有力タイトルを今年後半から来年にかけて集中的・積極的に展開する予定で、SNS『Miiverse』を活用してハードやソフトの魅力をより多くの人々に伝えることにより販売拡大を目指すほか、コスト削減によるハードの採算性向上に努めていくとしています。
有名IPの積極投入による巻き返しと共に、「Unity for Wii U」や「Nintendo Web Framework」アプリが充実してくるのかどうかも今後の鍵になってきそうです。