TIME紙の取材に応じた任天堂の宮本茂氏は、Wii の開発プロジェクトは3DSをはるかに越える、任天堂にとって前例の無いものであったと述べ、大規模なシステム開発はデバッグの苦労にも繋がったことを明らかにしています。
「とりわけWii U向けに、ローンチに間に合うシステムを準備するには、任天堂にとって前代未聞の規模のプロジェクトだったといえます。任天堂には複数の異なるチームがあって、彼らはまた複数の異なるハードウェアセグメントで開発を行なっていました。そして同時に、ハードが持つ機能の開発にも取り組んでいたんです。
任天堂はニンテンドー3DSのデザインでこうした開発形式の経験をしていましたが、Wii Uのプロジェクトの範囲は、3DSハードのそれをはるかに上回るものでした」
目下4月のアップデートに向けて準備が進められていると宮本氏からも伝えられ、夏に予定される2度目のアップデートまでには「現在のパフォーマンスよりも劇的に改善すると思います」と、システムパフォーマンスの改善についてもコメント。
「任天堂はシステムの高い安定性を確保しながら、できる限りのリクエストに応えていきたいと考えています」
Wii U版『ドラゴンクエスト10』のβテスト初日に、Wii Uとは切り離していたはずのWiiモードからエラーが発生してしまうというシステムの不安定さを露呈してしまい、さらなる不信に繋がっているWii U OSですが、2度のメジャーアップデートで安定性と快適なアプリ遷移を実現してもらいたいものです。
“任天堂の宮本氏、Wii U OSは「夏には劇的に改善」” への1件のコメント