Nintendo Switch が据置型ゲーム機と携帯型ゲーム機とを兼ねるハイブリッドコンソールとなったことで、任天堂の家庭用ゲーム機は現在、据置型と携帯型の垣根がなくなり統合された形となっています。ただ任天堂の新たな携帯型ゲーム機への探求は続いているようです。新たな特許出願資料から、2画面の携帯型ゲーム機を研究していることが明らかになりました。
- 任天堂が2画面の取外し可能なデバイスに関する特許を出願
- DS/3DS路線に似ているが、上下を分割してローカル通信プレイが可能
- 多数出願される特許の一部であり、製品化は未定
任天堂が2画面の携帯型ゲーム機に関する特許を出願、分割して“おすそわけプレイ”可能
任天堂はソフトメーカーとしてだけでなくハードメーカーとして、常に新たなハードウェアの研究開発を行っています。それが新たな方向性のハードとなることもあれば、現行機の後継機であることも。また世に出るものがある一方で、日の目を見ることのないものも多数。最近は2024年内にも投入されるであろう次世代ニンテンドースイッチの噂(仮にNintendo Switch 2)が多く飛び交っていますが、任天堂が研究開発を行っているのはメインラインだけではありません。
今回明らかになった特許出願資料は携帯型ゲーム機に関するもの。ニンテンドーDS・ニンテンドー3DSによく似た、2画面のデバイスです。とはいってもDS/3DS路線とは異なる特徴を持っており、このデバイスは 2 つに分離することができ、相互に無線通信を行えるようです。
つまり Nintendo Switch で Joy-Con 1個を相手に渡して「おすそわけプレイ」をするように、デバイスを分割して手軽に友人とローカルマルチプレイを楽しむことができます。
2画面をドッキングした状態のときはDS/3DSのような形となり、2画面プレイを楽しめます。ディスプレイにはタッチスクリーンも搭載されていて閉じた状態での操作も可能だとか。
また興味深い部分として、このデバイスは携帯型ゲーム機のようです(TVモードができない)。
製品化されるかどうかに関わらず、任天堂は多数の特許を出願しており、今回明らかになったデバイスもそのひとつ。ニンテンドーアカウントを使用して移行するという Nintendo Switch 後継機種にこのアイデアが採用されるかどうかはわかりませんが、ハイブリッドな Nintendo Switch の特徴を引き継ぐのであれば可能性は低そうですが、独創の任天堂らしいデバイスに思えます。
任天堂は過去、次世代機の登場が期待されている中で新機軸のバーチャルボーイを発売したり、ゲームボーイアドバンスを展開している最中に、今までとは異なる質の商品、第3の柱としてニンテンドーDSを投入したりしています。またニンテンドー3DSの裸眼立体視のような、意外なアイデアが採用されることも。
扉は常に開かれており、スイッチの後継だけでない、別路線のハードがこの先登場してくる可能性はあります。