米連邦取引委員会(FTC)がマイクロソフトに対して起こしたアクティビジョン買収阻止を目的とする訴訟の中で、2020年8月に任天堂の買収を検討していたことが明らかになりました。
MS による任天堂買収検討は 2000 年代にも耳にしたことのある話ですが、最近になってもやはり任天堂に強い関心があるることが明らかになりました。
実際に行動へ移す可能性は低いようですが、ただ任天堂としては MS との関係は良好であると考えているようです。任天堂アメリカの Doug Bowser 社長は最近のインタビューでマイクロソフトとの関係について「素晴らしい関係にある。多くの意味でパートナーだと認識しているし、Nintendo Switch を見ても両社の結びつきがわかるでしょう」とコメントしています。
「『マインクラフト』は Nintendo Switch 版が発売されていますし、(マイクロソフトに買収された元任天堂子会社レアのキャラクターである)『バンジョーとカズーイ』を『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(Super Smash Bros. Ultimate)』に迎えています。私たちはこのパートナーシップが続くことを期待しています」
最近は大型買収が立て続けに起こっている印象で、業界再編が進んでいるように見える現状についてはどう考えているのでしょうか。
Doug Bowser 社長は 16 年以上ゲーム産業に身をおいていて、スタジオの買収を何度も見てきたといいます。しかしその一方で、新しい開発スタジオが毎年生まれているという事実にも目を向けます。今やインディー規模からAAAサイズのゲームまで、信じられないほどクリエイティブなスタジオがコンテンツを制作しているといい、統合が起こる一方では同じように新しいスタジオも増え続けており、ゲーム産業のダイナミックな性質を物語っているのではないかと指摘。こうした動きは結局のところ、プレイヤーにとってよい兆候ではないかと考えているようです。