Circana(旧NPDグループ)から2023年6月の米国ゲーム市場規模が報告。ハードウェアが好調を維持しているほか、コンテンツも伸びたことで全体の売上高は9%増、47億3,200万ドルとなりました。6月の支出額としては2021年の48億ドルに次ぐ、歴代2位の規模です。また 2023 年上半期終了時点の売上高は約266億ドル。前年同期と比べ2%増加しました。
Contents
2023年6月 米国ゲーム市場規模
- トータル売上高 : 47億3,200万ドル(+9%)
- コンテンツ : 40億6,400万ドル(+7%)
- ハードウェア : 4億5,400万ドル(+22%)
- 周辺機器・アクセサリ : 2億1,400万ドル(+14%)
コンテンツには家庭用ゲームに加えクラウド・モバイル・携帯機・PC・VRプラットフォームのパッケージ版ソフト、デジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、サブスクリプションが含まれます。モバイルのデータはSensor Tower提供
- トータル売上高 : 265億5,800万ドル(+2%)
- コンテンツ : 227億9,300万ドル(+0%)
- ハードウェア : 26億1,400万ドル(+23%)
- 周辺機器・アクセサリ : 11億5,200万ドル(+5%)
コンテンツには家庭用ゲームに加えクラウド・モバイル・携帯機・PC・VRプラットフォームのパッケージ版ソフト、デジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、サブスクリプションが含まれます。モバイルのデータはSensor Tower提供
ソフトウェア
ソフトウェアの月間トップは『Diablo IV』が獲得。『ファイナルファンタジー16』は2位でした。3位には『ストリートファイター6』が入り新作がトップ3を独占。先月話題をさらった『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は4位でした。その他新作では『F1 23』(15位)、『牧場物語 Welcome!ワンダフルライフ』(17位)がそれぞれトップ20内でデビュー。
『スト6』の初月売上高は前作『ストリートファイター5』の2倍以上を記録。また2019年4月の『モータルコンバット11』以降では最大の初月売上を記録したということです。
カプコンは7月7日、『ストリートファイター6』が全世界で200万本を突破したと発表。累計では前作『ストリートファイターV』を超える1,000万本を目指すとしています。スクウェア・エニックスも同様に6月28日、『ファイナルファンタジー16』の全世界販売本数が 300 万本を突破したことを発表しています。Blizzardは『Diablo IV』のゲーム本編販売本数を公表していませんが、発売から5日で売上6億6,600万ドルを突破し Blizzard タイトルとして過去最高となったと発表しています。
2023年6月 月間トップ20
- (–) Diablo IV – Activision Blizzard
- (–) Final Fantasy XVI (ファイナルファンタジー16) – スクウェア・エニックス
- (–) Street Fighter 6 (ストリートファイター6) – カプコン
- (1) The Legend of Zelda: Tears of the Kingdom (ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム)* – 任天堂
- (2) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (5) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (3) STAR WARS Jedi: Survivor – Electronic Arts
- (6) MLB: The Show 23** – 複数メーカー
- (31) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
- (24) Marvel’s Spider-Man – SIE
- (7) FIFA 23 – Electronic Arts
- (8) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (4) Dead Island 2 – Plaion
- (12) Minecraft – 複数メーカー
- (–) F1 23 – Electronic Arts
- (11) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (–) Story of Seasons: A Wonderful Life (牧場物語 Welcome!ワンダフルライフ) – マーベラス
- (17) God of War: Ragnarok – SIE
- (9) Resident Evil RE:4 (バイオハザード RE:4) – カプコン
- (14) Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)* – 任天堂
*デジタル販売を含まず
**Xbox と Nintendo Switch 版はダウンロード販売を含まず
6月の販売分を反映した2023年トップ20は次の通りです。『Diablo IV』はいきなり3位にエントリー。『FF16』は9位、『スト6』は10位に入りました。
2023年 年間トップ20(1-6月)
- (1) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (2) The Legend of Zelda: Tears of the Kingdom (ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム)* – 任天堂
- (–) Diablo IV – Activision Blizzard
- (3) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (4) STAR WARS Jedi: Survivor – Electronic Arts
- (5) Resident Evil RE:4 (バイオハザード RE:4) – カプコン
- (6) MLB: The Show 23** – 複数メーカー
- (7) Dead Island 2 – Plaion
- (–) Final Fantasy XVI (ファイナルファンタジー16) – スクウェア・エニックス
- (–) Street Fighter 6 (ストリートファイター6) – カプコン
- (8) FIFA 23 – Electronic Arts
- (9) Dead Space (2023) – Electronic Arts
- (10) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (11) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (13) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (12) The Last of Us: Part I – SIE
- (15) Minecraft – 複数メーカー
- (14) God of War: Ragnarök – SIE
- (16) Pokémon: Scarlet / Violet (ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)* – 任天堂
- (27) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
*デジタル販売を含まず
**Xbox と Nintendo Switch 版はダウンロード販売を含まず
ハードウェア
ハードウェア市場は前年同期比22%増加して4億5,400万ドルを記録。6億1,700万ドルを記録した2008年以降で最大の6月となりました。トップはPlayStation 5。前年から二桁増となり、販売台数・販売金額の両方でトップでした。PlayStation の売上高は6月として2008年以来最高となり、販売台数の面では2010年以降で最大の6月でした。PS5 の好調が Xbox Series X|S や Nintendo Switch の売上減少を補いました(スイッチは台数・金額両方で2位)。
周辺機器・アクセサリ
コンテンツやハードが好調だったことで周辺機器市場も拡大。14%増の2億1,400万ドルでした。6月のヒット商品はPS5のコントローラーDualSenseでした。DualSense Edgeを筆頭によく売れたということです。