『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』でキャラクターデザインを担当し、ソニックシリーズ生みの親のひとりである大島直人氏が、2Dソニックシリーズ最新作『ソニックスーパースターズ』制作に参加。だけでなく、彼が社長を努めているアーゼストが、本作のメイン開発を担当していることが、ソニックシリーズプロデューサーの飯塚隆氏から明らかになりました。
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『ソニックスーパースターズ』のメイン開発はアーゼストが担当
飯塚氏によればセガは当初、2017年の『ソニックマニア』を担当した開発者 Christian Whitehead 氏と再度コラボレーションを行うはずでした。しかし話がまとまりませんでした。『ソニックマニア』が終わったときに Whitehead 氏や開発チーム(Headcannon)と次に作る 2D ソニックはどうあるべきかという話があり、いくつかコンセプトやアイデアを出しあったものの、プロジェクトをキックオフすることができなかったと飯塚氏。
大島直人氏&アーゼストが開発
かつての同僚の多くと友人関係にあると飯塚氏。大島氏もそのひとり。「一緒にソニックのゲームを作らないか」という話になり、原作者が経営する会社アーゼストがソニック開発に興味があるかどうかについても話し合ったんだと語ります。
最終的に Christian Whitehead 氏や Headcannon とのアイデアは実現せず。『ソニックスーパースターズ』の開発はアーゼストが担当することになりました。飯塚氏によれば『ソニックスーパースターズ』のメイン開発はアーゼストが行っており、日本のソニックチームがデザインその他の部分で協力する開発体制になっているとのこと。「アーゼストと大島さんはこのゲームの100%開発者です」。
大島氏はソニックらキャラクターデザインを担当したことでよく知られていますが、実際にはそれだけでなくレベルデザインも数多く手掛けていました。そのため真のクラシックソニックを作る方法を熟知していると飯塚氏は信頼を寄せています。
なお新作のアイデアは結実しなかったものの、 Headcannon はセガおよびソニックチームと引き続き協力関係にあり『ソニックオリジンズ』に収録された『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3 & ナックルズ』を共同開発。『ソニックオリジンズ・プラス』の開発にも参加しています。
瀬上純氏も制作に参加
さらに今作では『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』などでソニックシリーズに携わったコンポーザー瀬上純氏の参加も明らかに。音楽監督を努めており、クラシックゲームのようなサウンドにすることに力を注いでいるといいます。セガの社内チームと協力しているほか、『ソニックマニア』のときに協力した Tee Lopes 氏など外部チームとも協力。音楽面でもクラシックな体験を生み出します。