【ソニックフロンティア】Nintendo Switch版も他機種のように高品質な体験を提供


ソニックフロンティア Sonic Frontiers

 

現行世代のゲームの対応プラットフォームに Nintendo Switch が含まれる場合、性能面で不利なスイッチ版は最高のバージョンから解像度やフレームレート他、視覚的な妥協が必要になります。デベロッパーが妥協点を見つけ高いクオリティが保たれる場合や、残念ながら移植に苦労する場合も。

セガのソニック最新作『ソニックフロンティア』の場合はどうでしょうか。

PlayStation 5 や Xbox Series X といった最新コンソールに加えて、Nintendo Switch、さらに PlayStation 4 / Xbox One といった前世代のハードにも対応。一部オープンワールドの仕様もあり、ハイスピードで駆け回るソニックの特長を考えると、立体感ある広大なフィールドはこれまでのソニックタイトルよりも難易度が高いように見えます。

ソニックチームのリーダー飯塚隆氏は多くのハードに対応させる困難を認めつつ、スイッチ版で達成できたことに自信を持っているようです。

ソニックフロンティア on Nintendo Switch

「これだけ幅広く性能の異なるハードで開発することは非常に大変なことです。けれどもヘッジホッグエンジンを使用しているのが良かった点ですね」と飯塚氏。

“ヘッジホッグエンジン”とはゲームを開発するための総合環境。『ソニックワールドアドベンチャー』のために開発されたソニックのハイスピードアクションを可能とするゲームエンジンです。その後、新しい世代のコンソールに向け「ヘッジホッグエンジン2」へと進化。リアルタイムの表現力に加えマルチプラットフォーム対応能力にも磨きがかけられており、性能の異なるプラットフォームにゲームを提供することができるようになっています。

「『ソニックフォース』がそうだったように、ローエンドなスペックのハードだけでなく、ハイエンドなスペックのハードにもゲームを提供することができました」

飯塚氏によると Nintendo Switch 版『ソニックフロンティア』は他社の高性能なハードと比べると解像度は低くなりフレームレートも 30fps となるものの、同等の体験を提供することを目指しています。

「我々のアーティストは非常に高い水準のコンテンツを大量に作っています。もしあなたが高性能なPCをお持ちだとすればそれを体験できます。とても素晴らしいですよ。ただ我々は(スペック面で不利な) Nintendo Switch でプレイされる方にも、同じ体験をしていただきたいと考えているわけです。必ずしも同じハイエンドなアセットを使用しているわけではないのですが、ヘッジホッグエンジンならば Nintendo Switch でもハイエンドPCと遜色なく見えるサイズに縮小することができます」

はたしてセガの取り組みは Nintendo Switch 版をプレイするユーザーを満足させられるでしょうか。


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