業界メディア GamesIndustry.biz によると、『妖怪ウォッチ』や『イナズマイレブン』『二ノ国』などで知られるレベルファイブは北米でのビジネスを事実上停止しました。
今回の問題に詳しい複数の情報筋によると、レベルファイブ・インターナショナル・アメリカおよび同社のスピンオフオフィスであるレベルファイブ・アビーは、両オフィスのスタッフの大半を解雇することも含め、昨年半ばごろより閉鎖に向け業務を縮小。
影響を受けた人数や、現在も各オフィスに在籍している従業員の正確な人数は不明。ただ情報筋によると、アビーでは2019年8月に約10人の従業員が解雇され、インターナショナル・アメリカでも同規模の人数が解雇されたとみられています。
現在は数名のスタッフが、日本オフィスや国際的な広告・ブランディングを行う電通との間での必要な業務を完了するために残っているそうです。
レベルファイブタイトルの今後の海外展開は未定。ある情報筋によれば、現在レベルファイブのタイトルが日本国外でリリースされる具体的な計画は進んでいないということです。『妖怪ウォッチ4』は海外展開こそ発表されているものの具体的な動きはなし。『イナズマイレブン 英雄たちのグレートロード』(イナズマイレブン アレスの天秤から名称変更)は発売未定です。
北米でリリースされた最も最近のレベルファイブタイトルは2月発売の『スナックワールド トレジャラーズ ゴールド』。
GamesIndustry.biz はインターナショナル・アメリカとアビーの両方に電話・メールで、日本オフィスにメールで接触を試みたものの、公式な返答は得られなかったとしています。
レベルファイブは9月のTGS2020で『二ノ国』シリーズのスピンオフ『二ノ国:Cross Worlds』や『メガトン級ムサシ』などの情報を公開。8月には『妖怪学園Y ~ワイワイ学園生活~』を国内でリリースしています。
矢継ぎ早に新規シリーズを立ち上げ、クロスメディア展開がハマっていた頃と比べるとプロジェクトはずいぶん小粒に。製作ペースも鈍化し、かつての勢いは見られません。