家庭用ゲーム機向けの『ポケットモンスター』シリーズや、モバイルゲームアプリ『Pokémon GO』で集めたポケモンを預けたり、世界中の人たちと交換できる新しいポケモンのサービス『Pokémon HOME』(ポケモンホーム、ポケモンHOME)が、いよいよ2020年2月12日よりサービス開始。
利用してみたいけれど『Pokémon HOME』のサービス内容や料金、対応ソフト、連携ソフトなどはどうなっているのか。気になる内容をまとめています。
Contents
『Pokémon HOME』とは
『Pokémon HOME』(ポケモンHOME、ポケモン ホーム)は、“すべてのポケモンが集まる場所” をコンセプトとするクラウドサービスです。
対応するデバイスは任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」(ニンテンドースイッチ)やスマートフォン(iOS / Androidデバイス)。共通のニンテンドーアカウントを連携させることで、スイッチ版とスマホ版との間で同じポケモンボックスを共有することができます。
連携するソフトやサービスを通じて『ポケットモンスター』シリーズや『Pokémon GO』で仲間にしたポケモンたちを預けることができ、一部のソフトへは『Pokémon HOME』からポケモンを送ることもできます。
また世界中の人とポケモンの交換を楽しむ機能も備わっています。
サービス内容・料金
『Pokémon HOME』には、フリープラン(無料)と、一部の機能の追加・拡張が行われ、提供されるすべての機能を利用できるプレミアムプラン(有料)の2種類のプランが用意されています。
無料版と有料版との違い
それぞれのプランで利用できるサービスは次の通りです。
機能 | フリー (無料) | プレミアム (有料) |
---|---|---|
預けられるポケモンの上限 | 30匹 | 6,000匹 |
『ポケモンバンク』から『Pokémon HOME』へのポケモンの引っ越し | – | ● |
一度にミラクルボックスへ出せるポケモンの数 | 3匹 | 10匹 |
一度にGTSへ出せるポケモンの数 | 1匹 | 3匹 |
グループ交換 | 参加のみ | 開催・参加 |
ジャッジ機能 ※ポケモンの能力確認 | – | ● |
『ポケモンバンク』から『ポケモンHOME』へポケモンを移動させるには、プレミアムプランの加入が “必須” となります。
サービス開始から1か月の間、『ポケモンバンク』『ポケムーバー』を無料で利用できるキャンペーンが実施されます。3DSから無料でポケモンを引っ越しさせられる移行期間が用意されます。
プレミアムプランの料金
有料のプレミアムプラン料金は、1か月360円から。1年プランだと1,950円で利用可能です。1年500円で3,000匹のポケモンを預けることができた『ポケモンバンク』と比べるとかなり値上げとなっていますが、その分機能は充実しています。
- 1か月(30日) = 360円
- 3か月(90日) = 600円
- 12か月(365日) = 1,950円
支払い方法・決済方法について
『ポケモンHOME』は Nintendo Switch 版とスマホ版とが配信されており、それぞれで有料登録することができます。
なお『ポケモンHOME』は、フリープラン / プレミアムプランにかかわらず、スイッチ版とスマホ版の両方をひとつのニンテンドーアカウントで利用することができます。どちらか一方で有料登録をした場合、ニンテンドーアカウント連携をすれば、もう一方の有料機能も利用できます。。
スマートフォン版の場合
スマートフォン版『ポケモンHOME』を利用している場合、アプリ内のメニューから加入手続きをすすめることができます。このときの支払いは、App Store / Google Play に登録した決済手段になります。
「画面下の三本線をタップ」してメニュー画面を開く>「設定」を選択。
現在利用しているプランなどが表示されるので、「プラン確認」をタップ。
プレミアムプラン一覧が表示されるので、好みのプランを選択。
○○か月プランを購入します。と購入確認画面が表示されるので「OK」をタップ。
承認画面が表示されるので購入します。
- 加入方法 : アプリ内設定画面から
- 決済手段 : App Store / Google Play に設定した決済手段(クレジットカードやキャリア決済など)
Nintendo Switch 版の場合
Nintendo Switch 版『ポケモンHOME』を利用している場合、Switch版『ポケモンHOME』内から加入手続きをすすめることができます。このときの支払いは、ニンテンドーeショップで設定した決済手段となります。
Switch版アプリを起動してメニューにある「ニンテンドーeショップ」を選択し、購入したいプランを選ぶ。
ニンテンドーeショップが開くので、利用するプランの期間を確認して「購入にすすむ」を選択。
eショップ残高、クレジットカード、PayPalで購入できます。
- 加入方法 : Switch 版アプリ内から
- 決済手段 : ニンテンドーeショップで設定した決済手段(eショップ残高やクレジットカード、PayPal)
スマホとスイッチ、どちらからでも有料登録できますが、スイッチ版から有料登録する場合は、スイッチの他のデジタルコンテンツと同じように、ニンテンドープリペイドカード/プリペイド番号でチャージした残高を使って支払いをすることができます。
またスイッチ版でプレミアムプランに加入すると、Nintendo Switch Onlineも含め、自動継続購入に登録されているサービスをニンテンドーアカウントからまとめて確認することができ便利です。
プレミアムプラン加入時の注意点
プレミアムプランはスマートフォン版/Nintendo Switch版どちらで加入した場合も基本的に自動継続購入となっています。購入している期間分の有効期限が近づくと、同じ期間のプレミアムプランが自動継続購入されます。
更新したくない場合はアカウント情報から自動継続購入の停止、キャンセルをするようにしましょう。
[nlink url=”https://t011.org/game/149011.html”]
スマートフォン版からプレミアムプランに加入した場合は、スマートフォンから自動継続購入の停止手続きが必要です。Nintendo Switch版からプレミアムプランに加入した場合は、Nintendo Switchから自動継続購入の停止手続きが必要です。
なお自動購入を停止したあとも、すでに購入している有効期限まではプレミアムプランのサービスを利用できます。
対応するソフト・サービス
バージョン 3.0.0 時点で『ポケモンHOME』に対応しているソフトは以下の通りです。
対応ソフトのうち、ポケモンを送り出す機能に限られているのが『ポケモンバンク』『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』『ポケモンGO』。
一方の『ポケットモンスター ソード・シールド』(DLC『鎧の孤島 / 冠の雪原』を含む)、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』、『Pokémon LEGENDS アルセウス』『ポケットもなスター スカーレット・バイオレット』はポケモンを預ける、ポケモンを引き出すの両方に対応しています。
ポケモンHOMEへポケモンを送り出す
- ポケモンバンク(ニンテンドー3DSで発売された『ポケモン』など過去のポケモンを連れてくる)
- ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ
- ポケモンGO
ポケモンHOMEへポケモンを預ける・引き出す
- ポケットモンスター ソード・シールド(DLC『鎧の孤島 / 冠の雪原』を含む)
- ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
- Pokémon LEGENDS アルセウス
- ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(Ver.3.0.0 以降)
Nintendo Switch 版とスマートフォン版の違い
『ポケモンHOME』はNintendo Switchだけでなくスマートフォンでも利用することができます。同一のニンテンドーアカウントを連携させることでスイッチでもスマホでも同じ内容を共有でき、複数の有料プランに入る必要はありません。
Nintendo Switch版 | スマートフォン版 | |
---|---|---|
『ピカブイ』『剣盾』との連携 | ● | |
『ポケモンバンク』から『Pokémon HOME』への引っ越し | ● | ● |
『Pokémon HOME』でのポケモン交換 | ● | |
「ふしぎなおくりもの」の受け取り | ● | |
バトルデータの確認 | ● | |
お知らせの確認 | ● | |
「Pokémon HOMEポイント」のBP(バトルポイント)への 変換 | ● |
【Switch版】Pokémon HOMEポイント
Nintendo Switch版では、ポケモンボックスに預けているポケモンの数に応じて「Pokémon HOMEポイント」が貯まります。貯まったポイントは、『ポケットモンスター』シリーズで使用できるBP(バトルポイント)と引き換えることが可能です。
【スマホ版】交換
スマートフォン版で利用できるポケモン交換の機能は4種類。フレンドとなっているユーザーとポケモン交換を行う「フレンド交換」に加え、世界中の人とランダムにポケモン交換を楽しむことができる「ミラクルボックス」や交換に出すポケモンと欲しいポケモンを設定すると、条件に合う相手を探してポケモン交換をすることができる「GTS」、最大20人のグループを作って集まった人たちで一同にランダムのポケモン交換を行える「グループ交換」を楽しむことができます。
【スマホ版】ふしぎなおくりもの
スマートフォン版ではまた、「ふしぎなおくりもの」を受け取ることが可能。対応するシリアルコードや2次元コードを入力したり読み込んだりすることで「ふしぎなおくりもの」を受け取ることができます。イベントや店舗でプレゼントされる『ポケモン ソード・シールド』を対象としたおくりものを、『Pokémon HOME』で代わりに受け取って記録しておくといった使いかたもできます。
サービスで気になること
有料プランを解約したら31匹目以降のポケモンは消える?
無料プランで預けられるポケモンの上限は、ボックス1個分の30匹。これに対して有料プランは、最大で6,000匹を預けることができるようになります。有料プランの有効期限が切れたら、無料分以降のポケモン(31匹目以降)はどうなるのでしょうか。
まず利用期間が終了しても、ただちにポケモンが消えるわけではないのでご安心を。一定期間は『ポケモンHOME』にも残っています。
またフリープラン利用時でも 31 匹目以降のポケモンは、預けている数を確認することができます。ただしフリープラン利用時は 31 匹目以降のポケモンを引き出すことなどができなくなるなどの制限はかかります。
31 匹目以降のポケモンは、再度プレミアムプランに加入すると引き出すことができるようになります。
“一定期間” がどのくらいの期間を指すのかは今のところ未定。
『ポケモンバンク』のケースだと1年後でも残っていたそうですが、預けたポケモンを確実に引き出したい場合、あまり期間は空けないほうがいいかもしれません。
スマホを機種変更した後も新しい端末でそのまま利用できる?
旧端末側で『ポケモンHOME』とニンテンドーアカウントとを連携をしておくことで、新しい端末でもそのまま『ポケモンHOME』を利用することができます。このあたりはニンテンドーアカウントを使う他の任天堂のモバイルアプリと同じですね。
- 旧端末側で『ポケモンHOME』をニンテンドーアカウントと連携する
- 新しい端末で『ポケモンHOME』をダウンロードし、アプリの初回起動時に旧端末で連携したニンテンドーアカウントを入力する
- 以前利用していた『ポケモンHOME』を引き継いで利用可能
※旧端末側で『ポケモンHOME』をニンテンドーアカウントと連携せずに利用していた場合は、、新しい端末側に引き継ぐことはできません。ご注意ください。
手元に3DSがなくても『ポケモンバンク』内のポケモンを引っ越しできる?
ニンテンドー3DS本体がすでに手元になかったとしても、『ポケモンバンク』を利用していたニンテンドーネットワークIDがあれば『ポケモンバンク』に残っているポケモンを『ポケモンHOME』へ引っ越しさせることは可能です。
『ポケモンHOME』で利用する・しているニンテンドーアカウントと、当時『ポケモンバンク』を利用していたニンテンドーネットワークIDを連携させることで、『ポケモンバンク』内のポケモンを一括で引っ越しさせることが可能です。
※ニンテンドーネットワークIDは、Wii U/3DSのネットワークサービス「ニンテンドーネットワーク」を利用するときに必要となるIDです。ニンテンドーアカウントとは別のIDです。