E3 2018の発表はサプライズに乏しく、今年度の販売目標2,000万台を達成するのは厳しいのではとの懸念も出ている任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」。ですが、投資家筋ではなく実際にハード・ソフトを購入し、プレイするゲームファンはそうは感じていなかったようです。年末に登場予定の2大注目タイトルは、予約段階からスイッチに勢いをもたらしています。
米ゲーム小売大手の GameStop によると、『Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)』が大きく紹介され、『ポケットモンスター Let’s GO! ピカチュウ・Let’s GO! イーブイ』の続報もあった任天堂の E3 2018 発表の後、Nintendo Switch 本体の週販は2倍に増加しました。加えて『スマブラ スペシャル』は目下、予約ランキングのトップに立っているということです。『ポケットモンスター Let’s GO! ピカチュウ・Let’s GO! イーブイ』もそれぞれ好調で、モンスターボール型コントローラー『モンスターボール Plus』も動いていると報告されています。
「ショウ期間を通じての任天堂の全般的な発表に勝るものはありません。『スマブラ』は予約リストのトップに躍り出ていますし、『ポケモン Let’s GO!』も両バージョンが良い反応を見せています。もちろん『モンスターボール Plus』も合わせて購入する人もいますよ」
E3 の発表を受けて、任天堂ファンは明らかに反応していますと、GameStop のマーチャンダイジング担当VPを務めるEric Bright氏は述べています。
『スマブラ』といえば、任天堂タイトルの中でも本体牽引力が非常に高いソフト。ゲームキューブで発売された『スマブラDX』は、その初動(約35万本)が発売直前週の本体普及台数(約30万台)を上回るなど、驚異的な動きを見せたこともあります。
対応ハードが好調で、かつ最大商戦期の年末に発売という好条件が揃うのは、これまでの『スマブラ』にはありませんでした。N64の初代は当初それほど注目されておらず、口コミで徐々に人気が広がっていきましたし、『DX』発売前はGCに勢いがありませんでした。Wiiの『X』は年末商戦を外して年明けに発売。『for 3DS』は9月、『for Wii U』は年末発売でしたがWii Uが不振でした。
任天堂以外にも、この秋冬は『Call of Duty: Black Ops 4』や『Red Dead Redemption 2』『Assassin’s Creed: Odyssey』『NBA 2K19』『Battlefield V』『Fallout 76』など、年末の恒例タイトルだけではない注目作が続々と登場。
特に『CoD: BO4』は、元々のフランチャイズの人気に加えて「バトルロワイヤル」の導入によって、例年以上の盛り上がりを見せているようです。年末の注目タイトルは予約段階から非常に良い動きを示していて、Bright氏はとてつもないQ4(10-12月)を今から楽しみにしていますと述べ、業界がホリデー商戦で盛り上がることに期待を寄せています。