任天堂、スイッチの新しい遊び方や体験の発掘へ米ベンチャーファンドと連携。世界中からアイデア募る


 

4月20日、Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) の新たな遊び『Nintendo Labo (ニンテンドーラボ)』を発売する任天堂。これだけにとどまらず、新たなアイデアの発掘へベンチャーファンドとの連携を開始しました。

任天堂は、サンフランシスコを拠点とするベンチャーキャピタル「Scrum Ventures」と組んで、ニンテンドースイッチの新しい遊び方に取り組むスタートアップ企業を発掘する方針です。Bloombergが報じています。

Scrum Ventures は新興企業を見つけるプログラム「Nintendo Switch + Tech」を運営。このプログラムは、部品やセンサー、チップなどを含むスイッチのプラットホームを向上させるための新たなツールを開発する新興企業や大企業内チーム、大学の研究者らを探し出すことを目指します。

ハードウェアからソフトウェアに至るまで、ニンテンドースイッチの新しい体験につながる可能性がある、あらゆるタイプの技術の発掘を目指していきます。スクラムと任天堂は、新興企業への直接投資は計画していないとするものの、製品を市場に出すための外部開発者支援は行っていくとのこと。米国発ですが、世界中からアイデア・テクノロジーを募ります。

任天堂の塩田興取締役上席執行役員は発表資料で、

「当社は常にエンターテインメントを進化させる方法を探求しており、その取り組みの一つであるスクラム・ベンチャーズが運営するプログラムを通じて、ニンテンドースイッチの体験を一層豊かなものにするユニークなテクノロジーに出会うことを楽しみにしている」

とコメントしています。

ニンテンドースイッチは、任天堂が2017年3月3日に発売した家庭用ゲーム機。テレビに接続して従来の据置型ゲーム機のように遊べるだけでなく、携帯型ゲーム機のように持ち出して自由な姿勢で遊ぶことができることが特徴で、2017年12月末までに世界1486万台、5257万本のソフトを販売するヒットを記録しています。

Joy-Con と呼ばれる2つのコントローラーには、物理ボタンに加えて加速度センサーやジャイロセンサー、モーションIRカメラといったセンサー、HD振動機能が内蔵。タブレット端末のようなスイッチ本体にも加速度センサーとジャイロセンサーが備わっていて、従来の人気シリーズの新作や新規作はもちろんのこと、その枠にしばられない新しい体験の登場も期待されています。

任天堂は自社からだけでなく外部からも新しいアイデアを募り、スイッチの勢いを維持しさらなる普及を目指します。

Nintendo Switch Joy-Con (L) ネオンブルー/ (R) ネオンレッド
Nintendo Switch
メーカー: 任天堂
発売日: 2017-03-03
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