グラフィックス LSI メーカーのアクセルは4月9日、アクセルが開発、提供する独自のミドルウェア製品群「AXIP シリーズ」にて超解像 IP 「GRADIA」をリリースしたと発表しました。
またあわせて、Nintendo Switch 向けのゲーム開発に最適化した「GRADIA for Nintendo Switch」を同時リリース。元画像のクオリティを維持したまま、高解像度出力に対応することもできるということです。
「GRADIA」とは、アクセルが開発した「画像をシャープに拡大する超解像 IP」のこと。
独自のアルゴリズムにより、拡大表示した場合でも標準的なバイリニア拡大に比べ、特に斜め線でジャギーの少ない滑らかなスケーリングが実現します。
ゲーム開発におけるテクスチャのスケーリング、また電子書籍用途における過去制作素材の高画質化などを行う際に有効な IP 製品とのこと。また、完全自社開発のため、ハードウェア IP、ソフトウェア IP、組み込みミドルウェアなど、あらゆるプラットフォームでの提供が可能だといいます。
Nintendo Switch 向けのゲーム開発に最適化した「GRADIA for Nintendo Switch」を「携帯モード」と「TVモード」の映像出力切り替え時のテクスチャ出力に活用することで、元画像のクオリティを維持したまま高解像度出力に対応することもできるとのこと。
利用例
- ゲーム向け:テクスチャのスケーリング
- VR向け:全天球動画をリアルタイムに高解像度化
- 放送向け:過去版権映像の拡大
- シンクライアント向け:転送元での圧縮、転送先での高精細表示
- 電子書籍向け:電子書籍の高画質化
製品ページでは500pxの画像を1000px、2000px、4000px、8000pxに拡大した際のデモが公開されています。たしかにジャギーのギザギザとした感じではなく、滑らかに拡大されているのが分かります。