シンセサイザーなど電子楽器の製造・販売を手がける「KORG (コルグ)」は18日、任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ)」向けの音楽制作アプリ『KORG Gadget for Nintendo Switch』を、ダウンロードソフトとして2018年春にニンテンドーeショップで発売すると正式発表しました。
コルグの音楽制作スタジオ『KORG Gadget』がニンテンドースイッチに対応
『KORG Gadget』は、直感的な音楽制作ワークフローを実現するユーザーインターフェイスを特徴とする音楽制作アプリ。サウンド、フレーズ、シーケンス、ミックスという4つの工程を分かりやすくレイアウトし、あらゆる作業を直感的かつシームレスに行うことができます。
スイッチ版となる『KORG Gadget for Nintendo Switch』でもそのUIが引き続き採用されているほか、Joy-Con を傾けたり回したりするなどした操作・演奏を行えるなど、ゲーム感覚で楽しめる音楽制作スタジオとなっています。
音楽制作に必要な、16個ものガジェット楽器が搭載
『KORG Gadget for Nintendo Switch』には、音楽制作に必要なガジェット楽器(シンセサイザー/ドラムマシン・ガジェット)が16個搭載。それぞれ強烈な個性を主張する多数のシンセサイザーや即戦力となるドラムマシンに加えて、バンダイナムコスタジオとの共同開発で生まれた「Kamata」を搭載しています。
Joy-Con で操作・演奏
スイッチならではの特徴として、『KORG Gadget for Nintendo Switch』はコントローラー「Joy-Con (ジョイコン)」に対応。ジョイコンに搭載されたセンサーによる操作・演奏や HD 振動による効果を楽しむことができます。例えば、ジョイコンを回すことでガジェットのノブを動かしたり、傾けることでスケールに沿ったノートを演奏・入力することができるとのこと。このとき、動きに合わせた HD 振動 が手に伝わり、今までのソフトウェアにはない手触り感を味わうことができます。また、ジョイコンのボタンとスティックを使った演奏・入力も可能だということです。
最大4人で協力して曲作り
『KORG Gadget for Nintendo Switch』ではさらに、最大4人まで協力して作曲を行える「マルチプレイモード」が搭載。このモードは、4分割された画面を見ながら同時にプレイする新しいスタイルとなっていて、それぞれの担当パートを決め、最終版を仕上げたり、あるいは対戦型 DAW (デジタル・オーディオ・ワークステーション) として邪魔しあうこともできます。
なお、このマルチプレイには人数分の Joy-Con セットが必要。本体持ち寄りのローカル通信プレイやインターネット通信を介したオンラインプレイには対応していません。
3つのプレイスタイル全てに対応
ドックにセットしてテレビに出力する「TVモード」はもちろん、「テーブルモード」や「携帯モード」にも対応。いつでも、どこでも自由に音楽制作を行うことができます。HDMI 接続でライブ会場のスクリーンに出力して、ジョイコンを使ったパフォーマンスを行うなんてことも。
コルグではこれまで、任天堂の携帯型ゲーム機向けに『KORG DS-10』や『KORG M01』『KORG DSN-12』といったアプリを発売し、ファンから支持されてきました。今回『KORG Gadget』を冠した『KORG Gadget for Nintendo Switch』では、より身近になった本格的な音楽制作ツールとして使うことができそうです。
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