ゲーム総合情報メディア「ファミ通」は9日、2017年の国内家庭用ゲーム市場について販売規模をまとめ、速報値として発表しました。集計期間は2016年12月26日~2017年12月31日(53週)。
任天堂の新型家庭用ゲーム機「Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ)」が大ヒットしたことで、活性化した2017年の国内市場。ハードウェアとソフトウェアが11年ぶりに揃って前年比でプラスとなり、全体では131%増の3918億円を達成しました。
2017年 国内家庭用ゲーム市場 ソフト・ハード売上
年間ソフトランキングの1位に輝いたのは『ポケットモンスター』シリーズ最新作の『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』でした。ポケモンは昨年の『ポケットモンスター サン・ムーン』も57万本以上を販売して9位にランクイン。
2位は175万本を販売した Nintendo Switch 用ソフトの『スプラトゥーン2』。国内では本体も強力に牽引し、ハードに対する装着率が5割を超えるスイッチ最大ヒット作となっています。スイッチソフトは6〜8位にもランクイン。1年目にして3タイトルがミリオンを突破しました。
3位・5位は国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズ最新作の『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』。3DS版は174.5万本、PS4版は133.6万本を販売し、合算すると308.1万本で年間1位に立つ売上となりました。またPS4版は国内プレイステーション4タイトルとして歴代最高の売上となりました。
2017年はトップ10内7タイトルが100万本を突破。年間ミリオンが7本誕生したのは、2010年以来7年ぶりのこと。
2017年 ソフト売上ランキング トップ10
- 【3DS】ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン – 200.4万本
- 【Switch】スプラトゥーン2 – 175.2万本
- 【3DS】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて – 174.5万本
- 【3DS】モンスターハンター ダブルクロス – 168.5万本
- 【PS4】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて – 133.6万本
- 【Switch】スーパーマリオ オデッセイ – 132.4万本
- 【Switch】マリオカート8 デラックス – 110.4万本
- 【Switch】ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド – 68.8万本
- 【3DS】ポケットモンスター サン・ムーン – 57.7万本(累計382.3万本)
- 【3DS】スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS – 42.3万本(累計116.6万本)
2017年 ハード売上
ニンテンドースイッチは12月31日までに340.7万台を販売。発売から続いた人気で、前世代機 Wii U の4年分(2016年末時点で328.0万台、ファミ通調べ)を一気に売り上げました。2位の PS4 は193.5万台を販売。躍進した2016年からさらに売り上げを伸ばしています。
3DSは落ち込んではいるものの、それほど減少幅は大きくなく微減にとどめました。スイッチの影響はそれほど無かったようす。
- Nintendo Switch – 340.7万台
- PlayStation 4 – 193.5万台(累計585.7万台) +8.0%
- ニンテンドー3DS – 182.7万台(累計2373.9万台) ▲2.5%
- PlayStation Vita – 39.6万台(累計564.4万台) ▲54.2%
- Xbox One – 1.5万台(累計8.8万台) +66.7%
2017年 国内家庭用ゲーム市場規模
- ハードウェア:2023.7億円(前年比+72.9%)
- ソフトウェア:1893.8億円(+3.8%)
- 合計:3917.5億円(+30.8%)
※2016年は52週