近しい距離とは言えない時期もあるものの、任天堂は付き合いの長いアメリカの大手ゲームメーカー Electronic Arts。
任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch」にも参入することが明らかになっていますが、対応ソフトの計画について、EA で最高財務責任者(CFO)を務める Jlake Jorgensen 氏がコメント。現時点で1ないし2本程度の “ビッグタイトル” を予定していることが明らかになりました。
EA の方針は、サンフランシスコで開催された UBS グローバル・テクノロジー・カンファレンスにてJlake Jorgensen 氏が明かしたもの。現在同社では「1 〜 2 本のゲーム」を Nintendo Switch 向けに発売予定であるとしています。
Jorgensen 氏から開発タイトルの具体名は明かされなかったものの、ヒントとしては Switch 専用タイトルではなく EA が保有する著名タイトルの移植になるということです。
「我々はまだ(Switch対応ソフトが)どのタイトルかを発表していませんが、EAが保有するビッグタイトルの1つであると考えていただいて結構です」
Jorgensen 氏はまた、 Switch というハードについて、興味深いデバイスだと評価。
ただ CFO 目線としては、今日1人1台所有するといっていいゲーム用途にも利用できるモバイル端末が普及している中で、持ち運び可能という点で似た性質を持つ Nintendo Switch がどこまで幅広い層へ訴求するかについてはやや懐疑的というか慎重な見方をしています。
Wii U 初期にも積極的にソフトを投入…しかし
EA は Wii U 初期に『Mass Effect 3』や『FIFA 13』『Madden NFL 13』『Need for Speed: Most Wanted』といったタイトルを次々とリリース。しかしそのいずれの売上も事前の期待を下回るという結果となり、早々に Wii U 展開を切り上げています。
一方で、大ヒットを記録した Wii では65タイトル以上をリリースしました。
現在の EA タイトルは、PS4/Xbox One と PC 向けとモバイルが中心。デジタル部門の売上も年々拡大し、今やパッケージ販売を逆転しています。Nintendo Switch を長くサポートするかどうかは Switch 市場でのデジタルコンテンツの売りやすさ、そして普及台数次第となってきそうです。