のインタビューに応じた任天堂の宮本茂氏は、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』開発の裏で、『時のオカリナ』に登場するシークを主人公とするスピンオフのアイデアがあったことを明らかにしました。
2014年に初公開されたトレーラーやアートワークのリンクが中性的なルックスだったことから、最新作では遂に女性が主役になるのでは、あるいは性別を選択できるのではとの噂や願望もありました。『ゼルダ無双』でリンクルが登場したことがさらに期待を後押し。任天堂も噂は知っており、議論も交わされたようですが、最終的にはいつも通り、男性のリンクが出演します。
女性リンクが採用されなかった理由について宮本氏がざっくりと説明したところだと、“メインの『ゼルダ』シリーズの中ではキャラクターの既存イメージを維持したい”ということだそうですが、ファンの期待に応える代案として、女性キャラクターを主人公とするスピンオフ作品がチーム内で議論されていました。
「開発チーム内では、シークを主人公に起用するゲームがあってもいいんじゃないかと議論されたことがありました。『ゼルダ』のスピンオフで、シークを主役に据えると。例えばの話ですけど、僕は不可能なアイデアだとは思わないですね」
宮本氏は以前、経営方針説明会でこんな話をしていました。
今後は、今までの経験をいかに効率よく展開していくのかということが課題になるのですが、その一環として、私はこれに「スピンオフソフト」という表現をよく使うのですが、メジャーなタイトルフランチャイズを使いながら、もう少し規模の小さい、それでいて楽しい派生商品をつくろうという努力も続けており、そこで当社のキャラクターを育てながら全体のタイトル数を増やして、お客様には3年もお待ちいただくことなく同じフランチャイズで次の体験をしていただける準備をすることを心掛けています。
スピンオフとしては『進め!キノピオ隊長』や『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』といったタイトルが発売されています。
今回の話はあくまでアイデアの1つということですが、シーカー族は最新作でも重要な位置づけのようですし、世界観を掘り下げるスピンオフ作品のアイデアは面白いかもしれません。