任天堂は29日、スマートデバイス向けに開発を進めているアプリ『Miitomo』を発表しました。『Miitomo』は、任天堂プラットフォームのアバターとしてお馴染みの似顔絵キャラクター「Mii」が活躍するコミュニケーションアプリ。自分のMiiを作成し、Miiから話のネタを振られ答えると、おしゃべりなMiiたちがその情報をフレンドに勝手にシェアしていく、いわば「ネタふりコミュニケーション」。親しい人の今まで知らなかった一面や自分との共通点を、Miiを通して知ることができるかもしれません。
任天堂によれば、ユーザーが自分から自分のことを発信するのではなく、Miiから訊かれたことをMiiが勝手に発信していくことで、能動的に発信することに消極的な人も参加しやすいとのこと。また、あえて自分からは言わないけれど、訊かれたら言いたい、というような、潜在的な話題を掘り起こすことがこのアプリでは可能で、友達のこれまで知らなかった意外な一面や、思いがけない共通点を発見できる、という特徴もあるそうです。
Miiを活用するコミュニケーションソフトといえばDSや3DSで発売されている『トモダチコレクション』がありますが、『Miitomo』はトモコレとはまた別のMiiとのつきあい方。
サービス開始は年内から少し延期されて2016年3月を予定。年内はWii Uと3DS等に注力します。
任天堂のスマートデバイス事業の目的と方針
君島社長は任天堂のスマートデバイス事業の目的や方針を改めて説明。目的は主に
- 任天堂IP接触人口の最大化
- スマートデバイス事業の収益化
- ゲーム専用機事業との相乗効果
の3点。
現在の方針としては
- 使用するIPに制限は設けない
- 2017年3月末までに5タイトル程度を投入予定(Miitomoを含む)
- 第1弾のサービス開始時期は2016年3月に再設定
- スマートデバイスの特性を活かした任天堂らしいアプリ
- 展開国はグローバル展開が基本。IPごとに判断
の5点。