任天堂から29日、2014年3月期第3四半期の業績が発表されました。3DSを中心としてWii Uも夏以降は有力タイトルがリリースされましたが、期待されていただけの伸びを見せられず、売上高は4,991億円に止まりました。営業損失は15億円、為替差益の影響で経常利益は555億円、純利益は101億円となりました。
2013年4-12月発売タイトルの売上のハイライトとしては、3DS向けソフトでは『ポケットモンスターX・Y』の1,161万本や『とびだせ どうぶつの森』の352万本、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』の218万本などが紹介。Wii Uソフトでは『ゼルダの伝説 風のタクトHD』、『Wii Party U』、『スーパーマリオ 3Dワールド』がそれぞれミリオンセラーを記録したと紹介されています。具体的なミリオンセラーリストは後ほど。
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ニンテンドー3DS
ニンテンドー3DSは1,165万台を販売。うち3DS LLが743万台、2DSが211万台(北米: 111万台、その他: 100万台)でした。北米以外が落ち込んでいます。ソフトはすべての地域で増加し、5,725万本と前年同期比プラス1,769万本に。タイトル数も各地域で増加し、延べ269本(+53本)が発売されました。地域別では日本の発売タイトル数が最も多い108本と、3DSで初めて3桁に到達しています。
2013年12月末までの累計販売数は、ハードが4,274万台、ソフトが1億5,229万本となりました。
Wii U
Wii Uは241万台を販売。前年同期比65万台減で、9ヶ月かけても昨年のローンチ期間に届きませんでした。ソフトは1,596万本で427万本の増加。タイトル数は110本(+29本)でした。Wii Uは各地域でタイトル不足に悩まされていますが、1年かけて50本に満たない日本はかなり深刻です。
2013年12月末までの累計販売数は、ハードが586万台、ソフトが2,937万本となりました。
販売実績
ハードウェアの売上高は2,869億7,100万円(前年同期比83.2%)、ソフトウェアの売上高は2,106億9,400万円(同106.8%)でした。うち、ダウンロード売上高は180億円(同162.1%)でした。また、トランプやかるた等の売上高は14億5,300万円(同122.8%)でした。
地域別売上
地域別売上高は、日本が1,590億6,200万円(構成率31.9%)、北米が1,883億5,400万円(37.7%)、欧州が1,376億3,000万円(27.6%)、その他が140億6,700万円(2.8%)でした。
2013年4-12月: 任天堂製品販売数
ハード
- ニンテンドーDS: 11万台(前年同期比-204万台)
- ニンテンドー3DS: 1,165万台(同-106万台)
- ニンテンドー3DS LL: 743万台(同+38万台)
- ニンテンドー2DS: 211万台
- Wii: 107万台(同-246万台)
- Wii U: 241万台(同-65万台)
ソフト
- ニンテンドーDS: 863万本(前年同期比-2,161万本)
- ニンテンドー3DS: 5,725万本(同+1,769万本)
- Wii: 2,327万本(同-2,181万本)
- Wii U: 1,596万本(同+427万本)
今回の業績を受けて、岩田社長は責任を取る形で2~6月までの間自らの役員報酬を50%カットすることを表明。代表取締役の2名(宮本茂氏、竹田玄洋氏)については30%、その他取締役(君島達己氏ら)については20%報酬を削減するとしています。
ロイターによると、岩田社長は北米市場の販売成績が業績面で一番大きく影響したとコメント。また、スマートフォンの活用策などは「中核テーマ」になると話したということです。