任天堂が2025年5月8日に発表した2025年3月期の通期決算は、売上高が前期比30%減の1兆1649億円、営業利益が46%減の2825億円、経常利益が45%減の3723億円、純利益が43%減の2788億円でした。
748万本を販売した『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』や409万本販売の『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』など新作のヒットはいくつかあったものの、スイッチ2への世代交代を前にして、スイッチ1の売上は落ち込みました。
本体は前期比31%減の1080万台。ソフトは22%減の1億5541万本でした。
任天堂 2025年3月期 通期決算
- 売上高:1兆1649億2200万円(▲30.3%)
- 営業利益:2825億5300万円(▲46.6%)
- 経常利益:3723億1600万円(▲45.3%)
- 当期純利益:2788億600万円(▲43.2%)
デジタル売上高も、Nintendo Switch のパッケージ併売ダウンロードソフト(ダウンロード版)の売上が減少したことで減少。3260億円でした(▲26.5%)。モバイル・IP関連収入等の分野では、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023年1月公開)による映画関連の売上が減少したことにより、前期比27%減の676億円でした。
次期の見通し
2026年3月期に関しては Nintendo Switch 2 の発売で売上増を目指します。売上高1兆9000億円(+63.1%)、営業利益3200億円(13.3%)、経常利益3800億円(2.1%)、純利益3000億円(7.6%)。
想定為替レートは1ドル140円、1ユーロ155円としました。
Nintendo Switch 2 は初年度1500万台、ソフト4500万台を目指します。Nintendo Switch は本体450万台(▲58.3%)、ソフト1億500万本(▲32.4%)。
海外売上高の大きな任天堂としてはトランプ関税の影響も気になるところですが、米国東部時間の2025年4月10日時点で課された税率が通期にわたって維持される前提で連結業績予想を作成しているとのこと。なお今後、前提条件に変更が生じた場合は業績に影響を及ぼす可能性があるとしています。引き続き状況を注視し、市場環境や政策の変動に適切に対処するとのこと。