任天堂が7月30日に発表した2019年4-6月期の売上高は、Nintendo Switchハード・ソフトが好調で2%増の1721億円でした。一方、販管費や研究開発費の増加で営業利益は10%減の274億円でした。為替差損が120億円発生したことで、経常利益は49%減の222億円、純利益も46%減の166億円でした。
Nintendo Switchは6月の新作『スーパーマリオメーカー2』が242万本を突破。また3年目となる『マリオカート8 デラックス』が120万本(累計1,789万本)と引き続き好調でした。4-6月はこの2作品がミリオンセールスを達成。その他のソフトも販売を伸ばし、ソフト販売数は前年同期比26%増の2,262万本でした。ハードウェアの販売数は13%増の213万台でした。
ニンテンドー3DSは45%減の20万台、ソフトは50%減の148万本でした。
デジタル売上高は65%増の306億円。モバイル・IP関連収入等の売上高は10%増の100億円でした。
- ニンテンドー3DS : 56億7800万円(▲51%)
- Nintendo Switch : 1526億4300万円(+18%)
- その他 : 33億600万円(▲81%)
※ニンテンドー3DS、Nintendo Switch以外のゲームプラットフォームやamiibo、バーチャルコンソール等 - モバイル・IP関連収入等 : 100億500万円(+11%)
※スマートデバイス向け課金収入、ロイヤリティ収入等 - その他(トランプ他) : 4億7500万円(▲12%)
第2四半期以降のNintendo Switchは、7月に『ファイアーエムブレム 風花雪月』が発売されたほか、8月には『ASTRAL CHAIN』、9月は『ゼルダの伝説 夢をみる島』、10月は『ルイージマンション3』、11月は『ポケットモンスター ソード・シールド』と毎月有力タイトルが登場。2020年3月には『あつまれ どうぶつの森』も登場予定です。
またハードでは9月に携帯モード専用のNintendo Switch Liteが発売予定。現行スイッチも、バッテリー持ちが改善されたモデルに置き換えられます。任天堂が中心となり、勢いが持続しているスイッチのさらなる普及拡大を目指します。
スイッチのビジネスとしては中国展開もいよいよ開始予定。8月2日、任天堂は中国市場向け展開で組んでいるテンセントと共同で、プレスカンファレンスを実施予定。年内にローンチもあるでしょうか。