米アクティビジョン・ブリザードが8月3日に発表した2018年12月期第2四半期(4-6月)の決算は、当初予想を上回る好業績となりました。売上高・純利益ともに前年同期を上回りました。売上高は1%増の16.4億ドル、純利益は65%増の4億ドルでした。デジタルチャンネルからの売上高は12.6億ドルでした。
2018年4-6月のハイライト
Activision BlizzardはQ2期間中、3億5200万人のMAU(月間アクティブユーザー数)を獲得。Activisionは4500万人のMAUを獲得しており、『Call of Duty: World War II』は前作を上回るMAUを維持し続けています。なお、最新作『Call of Duty: Black Ops 4』の事前予約も非常に好調です。『Black Ops 3』のMAUも前四半期比で増加しています。10月12日発売の『BO4』に向けて、この6月は1500万人以上のプレイヤーが参加して今年最大規模となりました。
『Destiny 2』では拡張コンテンツ第2弾『Warmind』がリリース。『Warmind』は前作『Destiny 1』の拡張コンテンツ第2弾よりも高い装着率で推移しており、『Destiny 2』のMAUも前四半期比で増加しています。『Crash Bandicoot N. Sane Trilogy』の対応プラットフォームが Xbox One / Nintendo Switch / PC へも拡大。非常に好調な立ち上がりとなりました。
Blizzardは3700万人のMAUを獲得。拡張コンテンツ『Battle for Azeroth』を前にして『World of Warcraft』が好調に推移したほか、『Overwatch』も堅調でした。『Hearthstone』の新たな拡張コンテンツ『The Boomsday Project』は、同一のタイミングにおいて過去の拡張コンテンツを上回る予約規模となっています。
Kindは2億7000万人のMAUを獲得。主力の『Candy Crush Saga』は堅調に推移。前四半期期比で安定したユーザーを獲得し、前年比では増加しました。
この3ヶ月の売上高は、Activisionが5.9億ドル、Blizzardが4.9億ドル、Kingが5.1億ドルでした。プラットフォーム別ではコンソールが4.5億ドル、PCが4.5億ドル、モバイル等が5.2億ドル、その他が1億ドルでした。コンソールはActivisionが、PCはBlizzardが、モバイル等ではKingが、自分たちの持ち場でそれぞれ存在感を発揮しています。バランスよし。
『PUBG』や『Fortnite』といったバトルロイヤル系人気ゲームの影響が懸念されるActivision Blizzardですが、保有するタイトルの超人気は健在。ただ新タイトルやジャンルの台頭を意識してないわけではなく、『Call of Duty』の最新作『Black Ops 4』にはバトルロイヤルモード「Blackout(ブラックアウト)」が収録されます。