Take-Two の4-6月期は増収で黒字転換、『GTA Online』や『NBA 2K17』などのデジタル販売が好調


NBA 2K17

 

米 Take-Two Interactive Software が2日に発表した2017年4-6月期(2018年3月期Q1)決算は増収で黒字転換となりました。売上高は34%増の4億1800万ドル、純利益は6000万ドル(前年同期は3860万ドルの赤字)でした。

4-6月期の増収に貢献したのは、『NBA 2K17』や『GTA V』『GTA Online』『WWE 2K17』『WWE SuperCard』『Mafia III』といったタイトル。デジタルも好調で、56%増の2億6820万ドルを販売しました。仮想通貨や追加コンテンツ、マイクロトランザクションといったリカレント消費者支出は72%の増加。4-6月は新作リリースが無かったこともありますが、リカレント消費者支出がデジタル分野全体の63%、全売上高の41%を占めるほどになっています。

デジタル分野の売上に貢献したのは『GTA Online』や『NBA 2K17』『WWE SuperCard』『WWE 2K17』といったタイトルでした。

2017Q1 ハイライト

Take-Two

  • ポートフォリオの多様化を目的として、メキシコの Squad が開発するフィジックスベースのサンドボックス宇宙船設計&打ち上げシミュレーションゲーム『Kerbal Space Program』のプロパティを取得。非常に評価の高い同タイトルは2015年4月にPCでリリースされ、現在までに200万本超を販売。今年後半には拡張パックのローンチが予定されています。

Rockstar Games

  • 『GTA Online』の無料コンテンツアップデートを実施。
  • PlayStation 4 / Xbox One に対応する『Red Dead Redemption 2』を発表。2018年春(2019年3月期)に発売予定。

2K

  • 『Mafia III』の追加コンテンツを2種類リリース。
  • 10月17日に PlayStation 4 / Xbox One でリリースする『WWE』シリーズの最新作『WWE 2K18』のカバースターに、セス・ロリンズを起用すると発表。同作はまた、Nintendo Switch 版も今秋発売予定。『WWE』ゲームの任天堂プラットフォームへの復帰は5年ぶり。『WWE 2K18』はシーズンパスを含め、発売後も継続的なコンテンツ配信を計画。
  • 9月19日に発売の『NBA 2K』シリーズ最新作『NBA 2K18』のカバーアスリートに、クリーブランド・キャバリアーズに所属するカイリー・アービングを起用すると発表。同タイトルは PS4、PS3、Xbox One、Xbox 360、Nintendo Switch、PCの幅広いプラットフォームで展開。殿堂入りをはたしたシャキール・オニールを「レジェンド・エディション」のカバーに起用しているほか、シリーズ初めてカナダ版のカバーを用意し、トロント・ラプターズ所属のデマー・デローザンを起用。
  • 拡張パック『XCOM 2: War of the Chosen』を発表し、2017年8月29日に Win PC と PS4、Xbox One で発売予定。

Q1の好調な結果を受けて、T2はさっそく業績予想を上方修正。といきたいところでしたが、正味売上高こそ16億5000万〜17億5000万ドルに引き上げたものの(前回発表時は14億2000万〜15億2000万ドル)、総売上は16億2000万〜17億2000万ドル(前回発表時は19億5000万〜20億5000万ドル)、純利益を1億1200万〜1億4000万ドル(5億400万〜5億4000万ドル)と下方修正。設備投資は6000万ドルで据え置きました。

その理由は『GTA Online』の継続的な成功等によるもの。繰り延べ計算のため『GTA V』『GTA Online』の存続期間を延長する必要があるとT2は判断。『GTA V』や『GTA Online』が好調なパフォーマンスを続けることが、結果として内部ロイヤリティの当初想定以上の増加につながり、会社のGAAP売上高や純損益に影響を及ぼすと予想していると説明しています。

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