Ubisoftの2016年Q3業績:デジタルやカタログ販売が過去最高を記録、映画『アサシン クリード』は興行収入2億1300万ドルを突破


STEEP

 

Ubisoft が9日、2016年Q3業績を報告。『Watch Dogs 2』のローンチが期待を下回ったことで、Q3実績は事前予想の5億6000万ドルを下回りましたが、3カ年計画のキーエレメントであるデジタルの強化は順調に進捗。

Q3売上高は前年同期比5.7%減の5億2990万ユーロ、Q3までの9ヶ月間の売上高は5.5%増の8億1130万ユーロでした。

デジタル、カタログ販売が過去最高を記録

デジタル収益は前年同期比84.4%増の3億8300万ユーロと過去最高を記録。総売上高に占める割合は47.2%でした(昨年は27.0%)。ゲーム内コンテンツやDLC、シーズンパス、サブスクリプションなどの販売は1億6990万ユーロで140.1%増と大きく伸びました。

オンラインのエンゲージメントを見ると、9ヶ月間のMAU(月間アクティブユーザー数)は前年同期比で33%の増加。『Tom Clancy’s Rainbow Six Siege』の登録者数は1500万に達し、DAU(1日あたりアクティブユーザー数)は過去最高を記録。また『Tom Clancy’s The Division』のDAUも152.3%増を達成しています。

また今期は過去作のリピート販売が好調で、9ヶ月間の販売は過去最高を記録。前年同期比64.7%増の4億6290万ユーロを販売し、総売上高に占める割合は57.1%となりました(昨年は36.5%)。

ハイライト

Watch Dogs 2

– ローンチは期待を下回ったが、現在はポジティブな推移
Steep – 若干であるが予想を上回るパフォーマンスを見せた
South Park: The Fractured But Whole – 発売を2018年3月期へ延期

通期予想を修正:過去最高益を見込む

この結果を受けて通期予想を修正。売上高目標を前回予想の「16億1000万 〜 16億7000万ユーロ」から「14億5500万 〜 14億9500万ユーロ」へと引き下げたものの、非IFRSベースの営業利益目標を過去最高の「2億3000万 〜 2億5000万ユーロ」、営業利益率を「15.8% 〜 16.7%」に上方修正(前回発表時の営業利益率予想は 14.3% 〜15.0%でした)。

3カ年計画へのポジティブな影響や堅実なパフォーマンス、そしてコスト管理によって、新たに設定した目標を達成できる見通しであるとCEOのYves Guillemot氏はコメントしています。また18年3月期についてもデジタルの拡大を期待できることから増収増益を見込んでいます。

映画『アサシン クリード』の興行収入は2億1300万ドルを突破

昨年末に公開された映画『アサシン クリード』の世界興行収入は2億1300万ドルを突破。ビデオゲーム原作の映画としては過去7番目の成功例だということです。まだ中国や日本といった市場での公開を残しており、数字を伸ばしていくことが期待されます。

1-3月の主なラインナップ

『For Honor』(PC、PlayStation 4、Xbox One)
『Just Dance 2017』(Nintendo Switch
『Tom Clancy’s Ghost Recon』(PC、PlayStation 4、Xbox One)

デジタル配信

『Steep』 – 「アラスカ」(PC、PlayStation 4、Xbox One)
『Rainbow Six Siege』 – 「Operation Velvet Shell」(PC、PlayStation 4、Xbox One)
『The Division』 – 「Last Stand」(PC、PlayStation 4、Xbox One)
『Watch Dogs 2』 – 「T-BONE」(PC、Xbox One)
『Watch Dogs 2』 – 「Human Conditions」(PC、PlayStation 4、Xbox One)
『Watch Dogs 2』 – 「No Compromise」(PlayStation 4)

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