Activision Blizzardが発表した2015年12月期通期の売上高は46億6400万ドル(前期比+5.8%)、純利益は8億9200万ドル(+6.8%)でした。第4四半期(10−12月期)の売上高は13億5300万ドルで、前年同時期と比較して14.0%のマイナス。純利益は半減して1億5900万ドル(▲55.9%)でした。ただ第4四半期の収益は事前予測よりも好調でした。
特別項目を除いたnon-GAAPベースの通期売上高は46億2100万ドル(▲3.9%)、純利益は9億8900万ドル(▲6.4%)。第4四半期(10−12月期)の売上高は21億1800万ドル(▲4.2%)、純利益は6億2200万ドル(▲10.8%)でした。売上高は見通しを下回ったものの、EPSは0.82ドルに対して0.83ドルと僅かに予測を上回りました。
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『Call of Duty』はシリーズ累計2億5000万本を突破
複数のヒットタイトルを抱えているActivision Blizzard。中でも『Call of Duty』シリーズは世界的な人気を誇るフランチャイズですが、2015年はさらに人気が拡大。Q4も通年でも二桁成長を達成しました。
最新作『Call of Duty: Black Ops III』は2015年発売タイトルの中で最大のオープニングセールスを記録し、また年間最大のヒットタイトルだったとActivision Blizzardは報告しています(数字はNPD, GfK Chart-Track調べ)。
『CoD』シリーズは、初代が発売された2003年2月からの累計販売本数が2億5000万本を突破。ゲーム内コンテンツも含めた販売額は150億ドルに達しているとのこと。
2016年の新作はQ4(10-12月)に予定。開発は『Modern Warfare』シリーズの Infinity Wardが担当し、“革新的”な『Call of Duty 』になっているということです。
『Destiny』新作は2017年に
追加コンテンツ『The Taken King』が発売された『Destiny』も2500万人以上の登録ユーザーを獲得しており、30億時間近くが遊ばれているということです。2016年はさらなる追加コンテンツも予定されており、2017年には続編も計画されています。
『Skylanders』や『Guitar Hero』新作は不振
しかし一方では不振だったタイトルも。Q3に発売され、任天堂とのコラボも話題となった「Toys-to-Life」の『Skylanders SuperChargers』や、Q4に発売された『Guitar Hero Live』のパフォーマンスは事前予想を下回りました。ABはこれらカジュアルタイトルの不振について、「Toys-to-Life」カテゴリ商品の競争激化や、カジュア層がモバイルデバイスへ移行している点が大きいのではないかと原因を分析。
ただ『Skylanders』は2016年も新作が決まっており、2016年Q2(4−6月)から放送開始予定のTVシリーズ『Skylanders Academy』に合わせてリリースが予定されています。
2016年12月期の見通し
『Candy Crush』のKing Digitalの業績が含まれる2016年12月期は、これまでどちらかというよ弱かったモバイル分野からの大幅な収益増が期待。家庭用・PC・モバイルと複数分野で人気フランチャイズを抱えることになり、売上高は61億ドルを見込みます(Non-GAAPベースの売上予測は62億5000万ドル)。EPSは0.45ドル(Non-GAAPベースのEPSは1.75ドル)。