楽天は25日、出版取次大手のトーハンと、共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」で提携したと発表しました。
この提携により、トーハンが今秋にも提供開始を予定している POS レジの導入書店のうち、「楽天ポイントカード」サービスを提供する店舗において、書籍等の商品会計時に「楽天スーパーポイント」を貯めたり支払いに使ったりできるようになるということです。
楽天によると、「楽天ポイントカード」は全国100店舗以上の書店に導入されていて、貯まっているポイントを使っての書籍購入や、ポイントを活用したキャンペーンを景気とする書店利用者の増加など、書店の活性化をサポートする一助となっています。
キャンペーン期間中の売上高が、前年の同時期と比較して5%増加した事例も報告されているとのこと。
また書店における「楽天ポイントカード」利用は、ポイントを「貯める」よりも「使う」傾向にあり、付与数と比較して充当数の規模は約4倍になっています。消費者が書店に足を運ぶきっかけの1つとなっているようです。
今回の提携によるポイント付与率は、購入金額110円(税込)につき1pt。利用時は1ptを1円相当として利用できます。
楽天 × トーハン 提携 概要
- サービス開始時期:2017年秋(予定)
- 対象店舗:トーハンが提供する新POSレジを導入し、「楽天ポイントカード」サービスを提供する書店
- 対象商品:対象店舗で取り扱いのある書籍、コミック、文具、その他
※各種検定費用や図書カードなどの金券はポイント付与・利用の対象外 - ポイント付与:購入金額110円(税込)につき「楽天スーパーポイント」1ポイント付与
- ポイント利用:支払い時に、「楽天スーパーポイント」1ポイントを1円相当として利用可能
株式会社トーハンについて
トーハンは、出版業界の流通の要として、仕入・配本、配送から代金回収、支払、さらには各種データの活用など、多岐にわたる機能を果たしている企業。
出版社と書店・コンビニエンスストア、そして読者を結ぶ情報・流通のネットワークを担う企業として発展し、出版物のみならず文具や雑貨など取扱商品を拡大させ、出版総合商社として事業展開を図っています。
日経によると、トーハンが取引する全国約5千店のうち、トーハンのグループ会社である八重洲ブックセンターをはじめとする400~600店で共通ポイントが導入される見通しだということです。楽天の「楽天スーパーポイント」のほかにも、ドコモの「dポイント」、三菱商事系の「Ponta (ポンタ)」に対応し、いずれかのポイントを付与する仕組み。
販売額や書店数は年々減少しており、様々な店舗で使える共通ポイントの導入で、客離れを食い止めたい狙いです。