誇り―ドラガン・ストイコビッチの軌跡
木村 元彦 (著)
出版社: 集英社
現在は名古屋グランパスで監督を務める、ピクシーことドラガン・ストイコビッチの現役時代のサッカー人生を纏めた一冊。優れたサッカー選手としてだけではなく、1人の人間としても魅力に溢れ、人々に愛されるピクシーと母国の紛争によって苦悩する姿が描かれています。
祖国への愛、サッカーへの愛、仲間への愛…祖国の崩壊による仲間との離別や度重なる怪我に折れる事無くプレーを続ける。そして短期滞在のつもりで辿り着いた日本でも、徐々に異文化に慣れ、素晴らしいプレーを見せてくれた。
ユーゴスラビアの国際制裁やマルセイユの八百長による2部降格といった負の連鎖があったからこその来日で、素直に喜んではいけないのかもしれないけど、日本で、Jリーグで何年もピクシーの素晴らしいプレーを見られたのはとても幸せな事だと思う。
現役を退いて一旦は日本を離れていたピクシーだけど、2008年からは再び名古屋に今度は監督として復帰。指導者経験を積んでいる最中。ちょっとお腹が出てきたけど、監督として初ゴールを決めるなど存在感は健在。他クラブの監督さんだけど、プレーヤー時代から好きだったし応援しています。