KDDI 系のでんきサービス「auでんき」の電気料金が、2023年4月以降順次見直しとなります。昨今の世界的な資源価格の高騰を背景とした燃料・卸電力市場価格の高騰により、各地域電力会社が規制料金および託送料金の見直しを実施することにともなう対応だそう。
また au ケータイ・スマートフォンなどとセットで au でんき料金がおトクになる「auでんきポイントで割引」などの特典サービスについても特典内容が見直しに。こちらは最大80%減の改悪となります。
値上げ&特典減少というダブルの改悪です。
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auでんき 値上げ&特典ポイント減少
KDDI 系のでんきサービス「auでんき」の電気料金と特典サービスの見直しが発表されています。
電気料金の見直し
auでんきの電気料金が、各地域電力会社の規制料金等と同等の料金に見直されます。料金改定は対象エリアの電力会社と同時期に実施されます。
北海道電力と東京電力エリアは6月1日から、東北電力・北陸電力・中国電力・四国電力・沖縄電力エリアは4月1日から新料金が適用されます。
また新たな託送料金制度(レベニューキャップ制度)の導入に伴う一般送配電事業者の託送料金の見直し内容が、2023年4月以降、各地域電力会社の規制料金等に反映されます。これにともない au でんきの電気料金も、託送料金の見直し内容が反映されます。
北電の場合、月の電力量が300kWhの家庭は13,532円から15,287円へ1755円上がるイメージ。東電の場合、月の電力量が300kWhの家庭はこれまでの12,944円から13,532円へ588円アップするイメージだそう。
※中部電力・関西電力・九州電力エリアについては各地域電力会社の規制料金の見直しを行う予定がないため、今回は電気料金の見直しの対象外(今後、各地域電力会社が見直しを行った際は見直し対象となります)
特典サービスの見直し
auでんきは大きな値引きがない代わりに、毎月の利用額に応じた「Pontaポイントの還元」や「1,000円ごとのガチャ」「請求がまとまる」「アプリで電気の利用状況をチェックできる」といったメリットがあります。
このうち「Pontaポイントの還元」特典が2023年6月請求分より変更に。これまでは最大5%還元でしたが、変更後は最大1%となります。
5%付与は電気料金が8,000円以上になった場合。たとえば1万円なら500p受け取ることができました。しかし6月以降は1%。1万円の利用でもらえるポイントは100pとなります。
電気代が高くなりがちな夏・冬はポイント還元特典を実感することができていましたが、これからはそうもいかなくなります。
- 5,000円未満 : 1% → 0.5%
- 5,000円〜8,000円未満 : 3% → 0.5%
- 8,000円以上 : 5% → 1%
「関電ガス for au」「ecoプラン」「オール電化プランS/L」を契約しているユーザーについてもそれぞれ改悪となります。
auエネルギー&ライフおよび沖縄セルラー電話は「今回、このような形のご案内となり大変心苦しい限りですが、auでんきは電気料金に応じたポイント還元をわずかながらでも提供し続けるとともに、auでんきアプリによる節電・節約の取り組みサポートやでんきガチャによるポイント還元、UQ mobileの通信料金が割引きとなる「UQ自宅セット割(でんきコース)」、ガス for auやau PAYカード等の他auサービスとの組み合わせでポイントを還元するサービスの提供、国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業(負担軽減策)」など、auでんきのお客さまを笑顔にできる新しい取り組みにチャレンジしていきます」とコメントしています。