ふるさと納税の広がりによって、全国各地の特産品・名産品が改めて注目されていますが、「牡蠣」が有名な北海道の厚岸町もふるさと納税で盛り上がっています。厚岸町は今年6月からふるさと納税に対する返礼品の提供をはじめたそうですが、半年で1億円を突破し、昨年度実績の65倍に。町では年度目標額を1億5000万円に上方修正しています。
返礼品で人気なのは厚岸特産の「牡蠣」。北海道新聞によると、牡蠣関連商品の申し込みが過半数を占めるということで、他にもカニやイクラなども返礼品にあるなかでずば抜けた人気となっています。最も人気なのは1万円から申し込める「厚岸産 殻かき L 20個セット」。
11月29日9時までの申し込み額は全国47都道府県から1億227万円。2015年度実績は157万円でした。10月には2914万円、11月は3930万円と、ふるさと納税の締切が迫り、また牡蠣が本格化しはじめる時期になって牡蠣ブランドの町として注目が高まっている様子。納税額のうち、返礼品の購入額を除いた3〜4割程度が町の収入になります。
道内の他の地域でも、ふるさと納税による寄付金は増加傾向にあるようです。「十勝野ポークスライスセット」など新たな返礼品を増やし、申し込み可能な場所を増やすなどした中札内村では、11月28日までの寄付件数が昨年度1年間の2倍以上となる618件(昨年は1年で269件)に達し、寄附金額も昨年度を上回る790万9000円(昨年は573万9000円)になっているということです。
北海道は食の宝庫ですから、どの自治体もアプローチ次第で寄附金額を伸ばす余地がまだまだあると思いますし、街の活性化につながっていくといいですね。
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