PS4やXbox Oneが順調に立ち上がったUK市場は、Wii Uが特に苦戦している地域の1つ。しかしながら今年、Wii Uハードのセールスは前年比で60%以上の成長を見せ、任天堂UKは「これまでのところ、2014年はWii Uにとって良いシーズンになっている」とMCVのインタビューでコメントしています。
変化の兆しは5月末に発売された『マリオカート8』。日本では目立って本体を牽引することはありませんでしたが、欧米ではWii Uの底上げに成功しています。知名度・人気の高いタイトルが発売され、人々の目が再び任天堂へ向いたところに、E3 2014で『ゼルダの伝説』新作や『Splatoon』をはじめとする新作ソフト群を発表。
今後も任天堂から複数の新作ソフトがWii Uで発売されるという期待感から、人々の購入意識が高まっているのだとPearce氏はコメントしています。
任天堂UKのGM、Simon Kemp氏によれば、Wii Uの販売数量や人々の関心は、12ヶ月前とは「顕著に異なる」。DLCもリリースされる『マリオカート8』のプロモーションを継続していくほか、目玉の『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』も大々的にPRしていくなど、ホリデー商戦で普及台数をさらに拡大するための準備を進めています。
トップシェア争いからは早々に脱落してしまったWii Uですが、戦略を見直し、任天堂のプラットフォームとしてしっかり足場を固めていこうというところ。年末商戦を経た後の2015年は、予定されるソフトが順調に発売されれば(Wii Uでの任天堂にとっては困難なミッションですが)、これまでのWii Uで最も充実した年になる見通しです。