任天堂は8日に開催した決算説明会の中で、自社キャラクターIPの積極的な活用例としてNFC内蔵フィギュア群(開発コードは「NFCを活用したPlatformである」ということや「Nintendo Figurine Platform」に由来する「NFP」)を発表し、複数のソフトで連係させていく計画であることを明らかにしました。
NFC内蔵フィギュアは、任天堂プラットフォームで展開する複数ソフトとの連係を前提に設計されていて、任天堂が今後展開する複数の対応ビデオゲームで使用可能。データの読み書きができるNFCの機能を活かし、自分だけの任天堂キャラクターを育成するといったことができるようになっていくとのこと。NFP対応第1弾は、6月のE3で発表予定。商品展示と併せて行われ、年末商戦から発売される予定です。
任天堂プラットフォームでNFCに対応しているのは、現時点では標準搭載されているWii Uのみですが、2015年前半の発売を目標に、ニンテンドー3DS向けのNFCリーダー・ライターも発売される予定。Wii U/3DSでNFPが展開されます。
岩田社長は、NFP展開は「任天堂キャラクターIPの自社による積極的な活用」の先行事例としての意味を持つと同時に、任天堂製品の売り場での露出拡大による知名度向上や、ゲームに触れてもらうきっかけを作る上でも大きな意味があると考えていると説明。
任天堂キャラクターのおもちゃは、特にマリオファミリーは少なくない数が発売されていますが、今後はより多くのフランチャイズで見ることが出来るようになりそうです。
トイ連動型のゲームは『Skylanders』や『Disney Infinity』が世界的には有名で、後発の立場にある任天堂。NFP連動ゲームでどんなタイトルが出てくるのか注目したいところです。第1弾は『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』?
また、他社による「任天堂キャラクターIPの積極的な活用」に関しては、1月の経営方針説明会での発表以降は以前にも増して提案があり、今までライセンスをおこなってきた分野以外の事業についても、協業の可能性が出てきているのだそう。年内には具体的な話がありそうだということで、こちらも楽しみです。