市場調査会社の米DFCインテリジェンス社は、販売に苦戦している任天堂のWii Uについて生涯販売台数予測を引き下げ、1億台以上を販売したWiiの4分の1、2,500万台程度に止まるのではないかとの見通しを報告しています。
「我々は、Wii Uの見通しを今一度引き下げました。目下のところWii Uは、主に任天堂タイトルのための製品となったゲームキューブがやったことをなぞろうとしています。
私は、任天堂が異なる層の顧客を切り開いていると思います。それは正しい戦略だと言えると思っています。彼らが求めている顧客は、ソニーやマイクロソフトが求めている顧客ではありません。今彼らは、まず任天堂ファンを獲得しなくてはならないのです。昨年のうちにやるべき事でしたが、遅かろうとも何もしないには勝ります。ですからそれは正しいアプローチで、任天堂は今冬、ゲームキューブと同じようにやろうとしているのです。彼らは自社のソフトウェアを販売する基盤がありますから」
北米では22日にXbox Oneがローンチを迎えましたが、任天堂は同じタイミングでWii Uに『スーパーマリオ 3Dワールド』を、ニンテンドー3DSには『マリオパーティ アイランドツアー』と『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』を発売。ローンチイベントには行列ができるほどファンが集まりました。
この状況が続けば、開発コンセプトは今に受け継がれているものの、少なくないソフトが納期優先等で評価を下げた暗黒時代でもあるゲームキューブの累計2,174万台にすら届かない懸念もありますが、この苦境を脱するためのソフトの準備が果たして何作あるでしょうか。