Wii U の逆ザヤ状況はハード1台につきソフト1本程度

任天堂の岩田社長曰く、「Wii Uハードについては、製造原価から価格を決めたのではなく、お客様に受け入れていただけるかどうか、ということを考えて価格を決めました」というWii Uは、販売しても損失が発生する逆ざやスタートとなりますが、では赤字額はどの程度なのかという事について、任天堂アメリカのレジー社長がインタビューで大まかに語っています。


Mercury Newsのインタビュー内のNOAのレジー社長コメントによると、Wii U本体で発生する赤字は、ハード1台につきソフト1本分の販売で賄えるそう。

「発売時に逆ざやとなっているゲーム機は、任天堂にとっては初めての出来事ではないですか?どのようにビジネスモデルを変えていくのでしょう」

というMercury News記者の質問に対し、

「ビジネスモデルを劇的に変えることはありませんが、Wii U本体を購入する消費者がソフトも1本購入することで、事業の収益は黒字に転換します。最終的に、ビジネスモデルはハードウェアのインストールベースによって加速していきますし、他社製品も含む1ハード当りのソフト購入本数やユーザーの体験も伸びていきます。我々がWii Uを成功させることで、任天堂の多大な利益に貢献するでしょう」

とコメント。

うろ覚えですが、任天堂の過去の据置ゲーム機は発売時ほぼ全てこの状態(ハード+ソフト1~2本で黒字、あるいはトントン)だったような事を読んだ気がします。ハード単体でいつ逆ざやを解消するのかは、それぞれ異なってくるでしょうが。

アメリカでWii Uハードは、猛烈な初期需要の大きさから品薄となっているようですが、レジー社長はブラックフライデーやその後の年末商戦に向けて、随時出荷していくことを約束しています。

Wii U プレミアムセット (WUP-S-KAFC) / 任天堂
Wii U ベーシックセット/プレミアムセット
メーカー: 任天堂
発売日: 2012年12月8日

share