休眠 IP の復活は今後も続く(予定)
The Game Awards 2024 において『鬼武者 Way of the Sword』の発表と『大神 完全新作』プロジェクトの始動を発表したカプコン。根強い人気や知名度がありながら、長く新作が開発されてこなかったいわゆる休眠 IP の復活となりましたが、カプコンは今後も今回のような休眠 IP の復活を続けていく計画です。
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今後も休眠 IP の復活に取り組む
近年のカプコンは『バイオハザード』と『モンスターハンター』シリーズ開発が中心となっていますが、かつては大小より多彩なタイトルが発売されていました。
そんななか今回『鬼武者 Way of the Sword』と『大神 完全新作』プロジェクトが発表。カプコンとしては今回に限らず、一定期間新作が発売されていない、休眠 IP の再活性化の取り組みを今後も続けていく計画のようです。
次はどんなクラシックタイトルの掘り起こしが行われるでしょうか。
当社は、毎期の安定的な大型タイトルの投入に加え、一定期間新作が発売されていないシリーズ、いわゆる休眠IPの再活性化にも注力しています。過去資産を高効率かつ高品質なタイトルとして再誕生させる本2作をはじめ、保有する豊富なコンテンツの活用を続けていくことで、企業価値の更なる向上に努めます。
鬼武者 Way of the Sword
『鬼武者』シリーズは第1作目が 2001 年に PlayStation 2 で発売。戦国時代を舞台に、鬼の力を持つ主人公が幻魔との戦いに身を投じるアクションゲームです。刀剣を使ったアクションや、金城武氏や松田優作氏、ジャン・レノ氏といった実在の俳優をモデルとしたキャラクターが登場するのも特徴。
『1』は国内においてPS2初の出荷 100 万本を達成したソフト(世界202万本)で、バージョンアップ版の『幻魔 鬼武者』や『鬼武者2』『鬼武者3』『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』とシリーズ化されました。『鬼武者タクティクス』や『鬼武者 無頼伝』『鬼武者Soul』など派生タイトルは開発されたものの、本編シリーズとしてはPS2期の4本のみ。『鬼武者 Way of the Sword』は 20 年ぶりのシリーズ完全新作となります。
『鬼武者 Way of the Sword』は PlayStation 5 / Xbox Series X|S / PC で2026年に発売予定。
大神 完全新作プロジェクト
『大神』(おおかみ)は、日本画のような筆のタッチで表現された和の世界を舞台に、“大神”アマテラスとなって数多の生命を取り戻す冒険へ挑むアクションアドベンチャーゲームです。オリジナル版は PS2 で 2006 年に発売。
HD リマスター『絶景版』がその後の複数ハードで発売されており、特に 2017 年発売のPS4 / Xbox One / Nintendo Switch / PC向け『絶景版』オリジナル版を大幅に上回るヒットを記録(2024年9月末時点で世界250万本)。プレイヤーからも高く評価されています。
『大神』シリーズとしては続編にあたるタイトル『大神伝 〜小さき太陽〜』がニンテンドーDSで2010年に発売されました。
新プロジェクトは『大神』に連なる新たな冒険譚。オリジナルの『大神』でディレクションを担った神谷英樹氏をディレクターに迎え、『大神』の制作に携わったクリエイターが多く在籍するエムツー、マシンヘッドワークス、そして神谷氏が在籍するクローバーズの共同開発で進められるプロジェクトです。
カプコンが公式に発表しているミリオンセールスタイトルの上位10作品を見ると、『モンスターハンター』シリーズが4作品、『バイオハザード』シリーズが6作品。累計 500 万本以上を売り上げている 14 作品の中で、この 2 シリーズ以外は『デビル メイ クライ 5』(2019年発売)、『ストリートファイターV』(2016年発売)、『ストリートファイターII』(1992年発売)の 3 作品のみとなっています。
『ストリートファイター』シリーズとしては最新作の『ストリートファイター6』(2023年発売)が 410 万本を販売しなお伸びているので、500 万本セールスに名を連ねるかもしれません。がしかし 500 万本の壁は厚い。