【欧州市場】2024年2月は『Helldivers 2』が1位、『FF7R2』は3位。ハード売上は減少


Helldivers 2

 

GSDが提供する最新データによると、2024年2月の欧州ゲーム市場は1,674万本のゲームソフトが販売され、2023年2月と比べ21.2%増加しました。ただし2023年は集計期間が4週だったのに対し2024年は5週あり、同じ5週で比較した場合は2024年は0.1%減少する結果となりました。とはいえ昨年2月は『ホグワーツ・レガシー』が大ヒットを記録していたことを考えると(発売後5週間の売上は、2024年2月のトップ10全体を上回る)、反動減を抑えた2024年も悪くありません。

また話題となっている『パルワールド』はGSDが追跡していないデベロッパーであるため、集計データには含まれていません。

※GSD は主要ヨーロッパ市場の小売店を経由して販売されたすべてのパッケージ版ソフトと、すべてのヨーロッパ市場における主要 AAA パブリッシャーのデジタル販売を集計しています。

2024年2月は『HELLDIVERS 2』が1位

2024年2月の1位はArrowhead Game Studio 開発、SIE から発売された協力型サードパーソン シューティング『HELLDIVERS 2』でした。好調な売れ行きとなっており、通常は 60% 以上落ち込む発売 2 週目に70%増加、3週目にはさらに3%以上の増加を見せました。4週目に落ち込むも鈍化はわずか28%でした。

発売4週の売上は SIE 発売の前作『スパイダーマン2』と比べ5%減とのこと。なお本作は PlayStation 5 と PC で発売されていますが、報告によると売上の 56% は PS5 ではなく PC 版からもたらされました。

注目の『ファイナルファンタジーVII リバース』(FF7R2、FF7リバース)は3位に初登場。前作『ファイナルファンタジーVII リメイク』(FF7R、FF7リメイク)とのダブルパックも39位に入りました。メディアのレビューは好評だった『FF7R2』ですが、待望の『ファイナルファンタジーVII』リメイク3部作の第2弾の初動は、ダブルパックを含めた数字で前作を23%下回っています。

なお『ファイナルファンタジー』シリーズとして見た場合、『FF7R2』の初動は昨年発売されたナンバリング最新作『ファイナルファンタジーXVI』と比べ4%弱増加しました。

Warner Bros.の『スーサイド・スクワッド:キル・ザ・ジャスティス・リーグ』は初登場12位。Warner Bros. の予想を下回る低調なパフォーマンスだったことが伝えられていますが(その影響かワーナーはゲーム事業の戦略を変更)、ヨーロッパでの初動(オープニング5週間)の売上は2022年の『ゴッサム・ナイツ』と比べ33%減、2021年の『マーベル ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』との比較では61%少なかったとのこと。

2024年2月 欧州トップ10

2024年2月の欧州市場トップ10(パッケージ+デジタル)は以下の通りです。

  1. Helldivers 2 (Sony)
  2. EA Sports FC 24 (EA)
  3. ファイナルファンタジーVII リバース (スクウェア・エニックス)
  4. Grand Theft Auto 5 (Rockstar)
  5. Call of Duty: Modern Warfare 3 (Activision Blizzard)
  6. Red Dead Redemption 2 (Rockstar)
  7. Hogwarts Legacy (Warner Bros)
  8. It Takes Two (EA)
  9. Skull and Bones (Ubisoft)
  10. Need for Speed: Heat (EA)

ハードウェア市場は縮小

GSDの集計対象地域(ドイツとイギリス等を除く)における2024年2月のコンソール販売は47.4万台でした。前年比11%増となっていますが、ソフトと同じく5週と4週の違いがあり、集計期間を揃えた場合には14%減少しました。3つの主要プラットフォームすべてが前年割れとなっています。

減少幅が少なかったのは PlayStation 5 で、前年からの落ち込みを2%にとどめました。発売7年目の最終月 Nintendo Switch は17%減、最も落ち込みが大きかった Xbox Series X|S は47%減と苦戦しています。

周辺機器・アクセサリ市場ではコントローラーが人気となっており、PS5のDualSenseとXbox ワイヤレスコントローラーが牽引しています。


この記事をシェアする