アクティビジョン・ブリザードCEO、任天堂の次世代機性能はPS4/Xbox Oneに近いと明かす


ニンテンドースイッチ 有機ELモデル Nintendo Switch OLED Model

 

マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザード買収を巡る FTC 公聴会の中で、アクティビジョン・ブリザード CEO の Bobby Kotick 氏は近い将来登場することになるだろう任天堂の次世代プラットフォームについて、第8世代に近いパワーを持っていると明らかにしました。

第8世代とは PlayStation 4 や Xbox One の世代。アクティビジョン・ブリザードは任天堂と次世代コンソールについて積極的に話し合いの場をもっておりその中で確認されたとのこと。任天堂は今のところ Nintendo Switch の次のハードについて、ニンテンドーアカウントを使用してスムーズな移行を実現したいと述べるにとどまっています。

マイクロソフトとアクティビジョン・ブリザードは買収完了後、人気タイトル『Call of Duty』を任天堂プラットフォーム向けにも 10 年間供給する契約を結んでいます。「仕様詳細が得られれば検討するが今のところ計画はない」と述べるKotick 氏ですが、『CoD』投入に足るスペックとなるでしょうか。アクティビジョンは過去、スペック面で同時期他機種に劣るニンテンドー DS やWii、Wii U でも『CoD』を投入してきました。

これだけ普及する中で『Call of Duty』シリーズが 1 本もリリースされていない Nintendo Switch ですが、Kotick 氏はこの人気シリーズを Nintendo Switch に投入しなかったのは「間違った判断だった」と今回述べています。スイッチのプロトタイプを見たときにはここまで人気になるとは思わなかったとのこと。

「判断を誤りました。Nintendo Switch のプロトタイプを見たときは、Wiiのプロトタイプを見たときとは異なっていました。任天堂は携帯も可能なコンソールで多くのことを達成しようとしたので懸念していました。大成功するとは思わなかったのです」

Nintendo Switch は発売から 6 年の 2023 年 3 月末までに世界 1 億 2,500 万台以上普及し、Wii を上回り任天堂史上最も売れた家庭用ゲーム機となっています。携帯型ゲーム機の側面から見てもニンテンドーDSの1億5,402万台に次ぐ歴代 2 位。ソフトの累計販売本数は任天堂のプラットフォームとして初めて10億本を突破。2023年3月末時点で10億3,600万本を超えています。

Kotick 氏はスイッチ市場での販売機会を逃した反省から、詳細が判明してくればと前置きした上で、任天堂の次世代機ではより積極的に取り組みたいとの考えを示しています。


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