任天堂、540pから1080pへの変換など独自のAIアップスケーリング技術特許を出願


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次世代機で採用される?

任天堂が「SYSTEMS AND METHODS FOR MACHINE LEARNED IMAGE CONVERSION」(機械学習画像変換のシステムと方法)という独自の AI アップスケーリング技術に関する特許を 2 つ、2020年3月に申請していたことが明らかになりました。

NVIDIA の DLSS や Intel の Xess に似たアップスケーリング技術とされています。

発明者はいずれもフランス人。フランスのパリにある、任天堂の先端要素技術を研究する開発子会社 Nintendo European Research & Development (NERD) の技術者たちです。

任天堂によるとこの技術を用いることで、たとえば 540p のゲーム画面を学習データに基づいて、最終的に 1080p などのより高解像度な画面に変換して表示することが可能となります。動作は軽く、画面は美しく。

540p ソースを 1080p へ変換するのはあくまで一例であり、720p から 1080p、1080p から 1440p、1080p から 4K(2160p)、720p から 4K などへの変換にも対応します。

任天堂はこの特許を、たとえば NVIDIA の Tensor コアのようなテクノロジーで使用できるとしています。

この特許が出願された同時期、NVIDIA は「ゲーム機と AI エッジデバイス向けの次世代グラフィックスとAIテクノロジーに取り組む Tegra ソリューション・エンジニア」を募集。DLSS 2.0 などのグラフィック技術で AI を使用するソリューションに関与するとされていて、任天堂の次世代ゲーム機で DLSS 技術が採用されるのでは?などと噂になっていました。

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