任天堂、『ルイージマンション3』開発元スタジオを買収し完全子会社化


Next Level Games - We're a AAA Nintendo Developer

 

任天堂プラットフォームに注力していた開発スタジオが、正式に傘下に。

任天堂は1月5日、カナダのゲーム開発スタジオ Next Level Games Inc. について、オーナーや従業員からすべての株式を取得し、完全子会社化することで合意したと発表しました。2021年3月を目処に実施予定。

NLG はオーナー役員および従業員がすべての株主を保有している会社ですが、一部のオーナー役員が株主の売却を希望していたのだそう。

任天堂としては子会社化することで NLG の開発ノウハウを含め、開発リソースを安定的に確保することができます。

また任天堂の開発チームと緊密な連携や人材交流がこれまで以上に可能に。ソフトウェアの開発スピードやクオリティの向上といった効果を期待できることから、完全子会社化を決めたということです。

Next Level Games は約 20 年にわたって家庭用ゲーム機向けのソフトウェア開発に携わるカナダのバンクーバーに拠点を置く従業員数約120名のデベロッパー。以前は PlayStation や Xbox プラットフォーム向けのゲームソフトを開発していましたが、『マリオストライカーズ』シリーズや『Punch-Out!!』など徐々に任天堂向けに軸足を移していきます。

ニンテンドー3DSで発売された『ルイージマンション2』(2013年)以降は任天堂との関係をより深め、セカンドパーティーとして任天堂プラットフォーム向けに独占的にソフト開発を行ってきました(この頃はまだ買収などの話はなし)。

任天堂もその開発力を高く評価・信頼しており、『ルイージマンション3』も彼らが開発。780万本を超えるシリーズ最大ヒットを記録しています。

Next Level Games は公式サイトで「We’re a AAA Nintendo Developer」と記すほど、任天堂向けに特化していることをアピール。これまで任天堂と直接資本関係があるのかどうかははっきりしませんでしたが今後は完全子会社化され、任天堂機向け開発を行っていきます。

なお NLG 子会社化による2021年3月期業績への影響は軽微だということです。今後の業績に与える影響については、来期以降の業績予想に織り込んでいくとしています。

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