「ニンテンドースイッチでメトロイド風の探索アドベンチャーを遊びたい」「スイッチに対応している探索アドベンチャーでおすすめのソフトを知りたい」という方向けに、このページでは「Metroidvania(メトロイドヴァニア)」系ジャンルのソフトをまとめています。
「Metroidvania(メトロイドヴァニア)」とは
「Metroidvania(メトロイドヴァニア)」は、『メトロイド』と『キャッスルヴァニア(悪魔城ドラキュラの海外名)』を組み合わせた造語。主に2D視点で進行する、探索型アクションアドベンチャーゲームのことを指す、アクションアドベンチャーのサブジャンルです。
具体的には、プレイヤーは広大なフィールドマップを探索しながら、敵と戦い、ときにパワーアップアイテムなどを入手して能力や装備を強化。それによってこれまで行けなかった場所や倒せなかったボスを攻略して、さらに行動範囲を広げながらゲームを進めていくというのが基本的な流れです。
メトロイドヴァニアの代表的なタイトルは、この造語のもととなった『メトロイド』や『悪魔城ドラキュラ』シリーズ。フォロワータイトルも多く生まれており、Nintendo Switch でも同ジャンルのゲームがたくさん配信されています。
Nintendo Switch で遊べる「メトロイドヴァニア」
それではここからNintendo Switchで遊べる「メトロイドヴァニア」を紹介していきます。
滅びゆくムシ達の王国の物語…キュートで壮大な『Hollow Knight』の世界にようこそ! 『Hollow Knight(ホロウナイト)』は2Dスタイルのアクションアドベンチャーゲーム。
曲がりくねった洞穴、古代都市、危険な荒れ地などが絡まり合うようにして構成される広大な世界を、汚染された生物と戦い、ちょっと変わったムシたちと交流しながら、王国の中枢に秘められた太古の秘密を解き明かす冒険の旅に出よう!
『Hollow Knight(ホロウナイト)』は、荒廃したムシたちの古代王国が舞台の2Dアクションゲームです。
手描きタッチで描かれるグラフィックは、可愛さと、ちょっと不気味な感じが同居する登場するキャラクター。といっても、主人公を見て可愛いと思えたらキャラクターデザインについては問題ありません(虫をモチーフとしているので苦手な方は注意)。独特の美しい背景と、美しい音色のBGMが響くダークで広大な世界を思う存分冒険を楽しめます。
通常の能力強化に加えて、チャームと呼ばれる能力(スキル)強化系の装備の組み合わせがキモになっていて、自分の戦いやすいスタイルやその時々に合わせて効果的な組み合わせを探すのもまた楽しい。もちろんそのチャームも世界を歩いて探さなくてはならないし、付けられる数も限られているのだけれど。
難易度は高め。ただしやられ方は理不尽というよりも「あそこをこうすれば」「このチャームの組み合わせならいけるのでは?」など次につながるようになっているので、何度も何度も挑戦してその先を見たくなります。ボリュームもすごい。
お宝がたくさん埋まっている鉱山を舞台に、深く、さらに深く掘り進め、地中奥深くに潜むナゾを解き明かしましょう。
Nintendo Switch版ではテキストを一新!未プレイの方も、プレイ済みの方も、新しい気持ちと共にお楽しみいただけます。
Wii Uやニンテンドー3DSなどでも発売されている『SteamWorld Dig (スチームワールドディグ)』は、スチームボットの「ラスティ」が、ツルハシを使い掘って掘って探索しながら進むスチームパンクな世界観の地底掘削アクションアドベンチャーゲームです。
開発はスウェーデンのImage & Form。
地底にはラスティの叔父のジョーが残した「ステーション」が存在していて、たどり着けばラスティがパワーアップ。すると出来ることが増え、探索可能な範囲も広がっていきます。
自分でルートを開拓しながら掘り進み、行き詰まったかなと思ってもいい具合に能力を強化できるポイントが見つかったりなどバランス調整が絶妙。お宝を集めながら、どんどん下へ下へと掘り進んでいきます。
ニンテンドー3DSやWii Uなど他機種でも遊ぶことができますが、Nintendo Switch版はフライハイワークスが販売を担当。ローカライズにあたってテキストが一新されています。続編の『2』もおすすめ。
ここ最近、スチームボットの世界では、不思議な地震が頻発しています。
ドロシーは果たして行方不明のラスティを見つけることが出来るのでしょうか?
そして、日に日に強くなっている頻発地震の震源とは…?ドロシーと一緒に、地底を探検し、すべてのナゾを解き明かしましょう!
『SteamWorld Dig 2 (スチームワールドディグ2)』は、スチームボットの「ドロシー」が、行方不明になってしまった前作の主人公「ラスティ」を探すため、ツルハシを片手に地底で大冒険活劇を繰り広げる、地底掘削アクションアドベンチャーゲームです。開発は一連の『SteamWorld』シリーズの丁寧な仕事ぶりで評価を高めているスウェーデンのImage & Form。
1人で地底深くを掘り進んでいく、都度キャラクターを強化して行動範囲が広がっていく基本システムは前作の『スチームワールドディグ』と同じですが、『2』になったことで収集要素や強化が大進化。遊びごたえのあるボリュームとなっています。行き詰まった?と思ったら強化してもっと進めるようになるバランス調整は今回もお上手です。
Axiom Verge
これこそキミが何十年も待ちかねていたアクションアドベンチャーだ。実験室で事故に遭遇したはずの科学者が、なぜか神秘的なエイリアン世界の只中で目覚めた。これはどこか遠くの惑星? 遥かな未来? はたまた複雑なシミュレーションゲーム?
大規模な迷宮世界の奥底を探索、その秘密を学び、その中におけるキミの役割を明らかにしよう。
『Axiom Verge (アクシオムヴァージ)』は『メトロイド』を彷彿とさせる、8bitテイストの探索型アクションゲーム。ゲームデザインからプログラミング、アート、BGMなどをクリエイターであるThomas Happ氏がたった1人で作り上げた個人制作タイトルです。
広大なマップと探索要素、能力の強化やそれにともなう行動範囲の拡大といった「メトロイドヴァニア」に必要とされる要素は完備。
ナビがどこへ向かえばいいのか教えてくれすぎるなんてことはなく、ファミコンテイストなその見た目の通り、昔ながらの探索アクション/アドベンチャーを楽しむことができます。
『Owlboy』は、開発に8年以上の歳月をかけたハイビットな2Dアクションアドベンチャー。空中を飛ぶ能力を持つ亜人・フクロウ族の少年オータスになって大空を飛び回り、仲間と共に戦いながら、雲間に浮かぶ世界の謎を解き明かす冒険の旅へ。
緻密に描かれた美しいピクセルグラフィックとアニメーション、プレイヤーの冒険心を掻き立てるサウンド、温かいストーリーが素晴らしい。この描き込まれたドット絵世界を見るために遊ぶ価値ありといっても過言ではないほど。
探索型ADVに属していいるるものの、紹介しているタイトルの中ではマップを何度も行き来するメトロイドヴァニア的要素は薄め。ドット絵世界に浸りながらストーリーを楽しむゲームです。
Salt and Sanctuary(ソルト アンド サンクチュアリ)
『Salt and Sanctuary』(ソルト アンド サンクチュアリ)はダークな世界観で展開する、歯ごたえのある戦闘と、豊富な RPG 要素を組み合わせた 2D アクションRPG。メトロイドヴァニア × ソウルライク。『ダークソウル』シリーズに強く影響を受けているタイトルで、2D 版ダークソウルとも表現される。開発は Ska Studios。
何度もリトライを重ねる試行錯誤を前提としたゲームバランス、網目のように張り巡らされたエリア構造などソウルライク要素が強めである一方で、ゲームが進むにつれてアクションが追加され、行動範囲が広がるメトロイドヴァニア的探索要素も含んでいます。
『Dandara』 (ダンダラ) は、ブラジルのデベロッパー Long Hat House が手掛ける2Dアクションゲーム。手探りで世界を探索していく感覚、パワーアップしてさらに先へ、そして待ち受けるボス。メトロイドヴァニア的な探索・謎解き要素が盛り込まれています。バトル成分も強め。
最大の特徴は、歩いたり走ったりといったアクションがないこと。主人公ダンダラの移動手段は、壁や天井、床の白く光った部分への飛び移り、のみ。斜線が表示される方向に素早く飛び移ることができ、忍者のように飛び回りながら、探索や道中現れる敵とのバトルを繰り広げることとなります。天井も壁もお構いなし。
まっすぐ歩いていけない移動システムなので、見えてるのになかなかたどり着けなかったりして最初は慣れが必要だけど、ビュンビュン高速で移動するのがだんだん気持ちよくなってきます。
スイッチ版はHD振動に対応していて、臨場感を増幅させています。
『forma.8』は、イギリスのデベロッパーMixedBagが開発したスペース・アドベンチャーゲーム。プレイヤーは、エイリアンの惑星にたどり着いた小型探査船“forma.8 (フォルマ・エイト)”の乗員として、秘密に満ちた広大でオープンな世界をたった1人で探索します。
宇宙空間での孤独感を強調する美しいミニマルなベクターグラフィックスと、静かな世界。操作するのが人ではなく小型探査船というところが本作の特徴。直接キャラクターを操作する他のゲームとは違い、探査船が慣性のついた動きをするのが独特です。
Sundered:エルドリッチエディション
『Jotun』のThunder Lotus Gamesが手がける『Sundered』は、混沌とした手書きグラフィックのメトロイドヴァニアスタイルゲーム。手書きグラフィックによる滑らかなアニメーションやアクション性、構造が変化するダンジョン、高難易度が特徴です。
『エルドリッチエディション』となるSwitch版は、The Magnate of the Gongアップデートを含む追加要素や改善を施したバージョン。最大4人でのローカル協力プレイ対応や新エリア、新たなThe Magnate of the Gongボスとのカオスな戦いといったコンテンツが収録されています。
『Dead Cells』は、フランスのMotion Twinga開発した、繰り返し遊べるローグライクとメトロイドヴァニアの要素を融合させた、“ローグヴァニア” という新たなゲーム体験のできる、自動生成される2D世界を探索するアクションゲーム。
ちなみに「ローグライク」というのは『ローグ』的なゲーム、『ローグ』要素を持つゲームという意味。じゃあ『ローグ』って何さ?というと、コンピュータRPGの黎明期に登場したダンジョン探索型RPG。ランダム生成ダンジョンや死んだら1からやり直しなど、繰り返し遊んでも飽きがこないよう設計されています。日本の代表的なローグライクゲームは『不思議のダンジョン』シリーズ。
で、この『Dead Cells』もローグライク要素を含んでいるゲームなわけです。さらに、メトロイドヴァニア要素も含んでいることから、“ローグヴァニア” という新たなジャンルになったというわけです。…メトロイドが弾かれてしまいましたが。
挑戦してはやられてはスタート地点に戻されてリスタート。しかし冒険の途中でアンロックした一部要素であったり、自分の手に経験が残るので、ランダム生成されるマップに何度も挑戦していくことで少しずず先へ進めるようになっています。長く生き延びるには、先へ進むにはどうしたらいいのか試行錯誤しながら攻略していく楽しみ。
難易度は低くありませんが、アクションが滑らかで手触りが気持ちいい。
Yoku’s Island Express
『Yoku’s Island Express』(ヨクのアイランドエクスプレス)は、美しい手描きタッチのアートワークで繰り広げられるピンボールアクションが特徴的な、メトロイドヴァニアスタイルのアクションアドベンチャーゲームです。主人公のヨクは、街の郵便配達員。島の住人と触れ合い、新たなアイテムを入手しながら、舞台となるモクマナ島の謎を解き明かします。
主人公はピンボールのようにして進むので慣れていないうちは思うように動かせずもどかしいのだけれど、ピンボールとメトロイドヴァニアという一見噛み合わず、お互い遠いところにあるように見える2つのジャンルを見事に融合。ユニークなゲームです。
ENDER LILIES: Quietus of the Knights(エンダーリリーズ:クワイタス・オブ・ザ・ナイツ)
『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』(エンダーリリーズ:クワイタス・オブ・ザ・ナイツ)は、「死の雨」により滅びた王国の謎を解き明かす、ダークファンタジーの 2D スクロールアクション RPG です。
開発は Live Wire と Adglobe。パブリッシャーは Binary Haze Interractive。音楽は攻殻機動隊やゴブリンスレイヤーの OP テーマなどで知られる音楽集団 Mili が全楽曲を担当。
ストーリーが進行するにつれて行ける場所が増え、新たな能力・アイテムを入手することでさらに行ける範囲が広がっていく探索要素。各所に配置された手強いボスとの緊張感あるバトル。冒険の途中で出会う新たなスキル。レリックを装備することによるパラメータのカスタマイズ。
荒廃した重たい世界観と美しい BGM で進行する、メトロイドヴァニアとソウルライクの融合。
ボスはもちろん道中の敵も手強く、油断していると死の危険性があり、難易度は低くないですがロードが短く、セーブポイントも多めなので遊びやすいです。
スキルを繰り出すときに、『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド能力のように不死者の姿が見えるのもカッコいい。