スイッチのインディータイトルが好調です。
大手パブリッシャーが任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ)」に慎重な動きを見せる中、いち早く動いたのが小規模なインディーデベロッパーでした。自然と彼らのタイトルはニンテンドーeショップで目立つ位置に表示されることとなり、それが売上にも反映されているようです。
先日、待望の新作『SteamWorld Dig 2 (スチームワールド ディグ2)』をリリースした Image & Form は初動の売上を見て間違いじゃないか?と思うほどの規模だったと報告。
その他のメーカーも、たとえば Sumo Digital の『Snake Pass』や FDG Entertainment の『Oceanhorn』、SMG Studio の『Death Squared』、DotEmu の『Wonder Boy: The Dragon’s Trap (ワンダーボーイ ドラゴンの罠)』など、続々と販売好調を報告しています。
そしてさらに Yacht Club Games も、スイッチで発売した『Shovel Knight (ショベルナイト)』の売り上げが、他機種版を上回っていることを明らかにしました。
スイッチ版『ショベルナイト』、他プラットフォーム版を上回り最多販売を記録
Yacht Club Games の David D’Angelo 氏はスイッチ版の売り上げについて「『ショベルナイト』は、スイッチの発売時点でだいたい3周年を迎えていたのだけど、他のどのプラットフォームバージョンよりも多く売れているんです」とコメント。
2014年6月にまずは北米から発売が開始された『ショベルナイト』は、発売地域や対応プラットフォームを拡大しながら2016年4月1日時点で累計販売数が120万本を突破(この時点ではまだ日本では発売されていませんから、現在はもう少し売り上げを伸ばしているでしょうけれど)。
120万本突破当時の数字を引用すると、最も売れていた Steam 版が32%で38.4万本、2番目の規模だった 3DS 版が29%で34.8万本が売れていました。スイッチ版は両者を上回っているということで、少なくとも40万本規模には達していそうです。
ただ、スイッチ市場の活況を喜ぶ一方で、ニンテンドーeショップの混雑化を D’Angelo 氏は危惧。任天堂が eショップを整理し、新旧のタイトルをより簡単に、見つけやすくするアップデートを実施するよう願っていると述べ、大量に発売されるソフトが出来る限り埋もれることなく表示されるよう、機能改善に期待を寄せています。
「多くのデベロッパーが今のところ同じ現象を体験しているのではと僕は考えています。現在はたしかに発売ゲームが目立ち、コンシューマーもソフト購入に興奮しているでしょうが、しかしこのペースではゲームが過剰になるのではと考えています。僕らは任天堂がeショップをアップデートして、新作であれ旧作であれ、より簡単に見つけられるようになることを期待しています」