発売から3ヶ月になろうとしている今も、世界的な高い需要に供給の追いつかない状態が続いている、任天堂のハイブリッドコンソール「Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ)」。需要に追いつくため、任天堂は増産を開始しているようですが、生産計画をさらに引き上げ、今年度内(17年4月〜18年3月)に最大1800万台を製造する計画を立てているようだと報じられています。
任天堂、スイッチの生産計画を1800万台に引き上げ
Nintendo Switch の目標台数は、英フィナンシャル・タイムズが任天堂ハードのサプライチェーンに携わる人物からの情報だとして伝えたもの。入手困難な状況が続き、不満の声も聞こえはじめている中、任天堂は品薄への対応や年末年始のホリデー商戦期にはさらに需要が高まることを見据えて、本体発売から数週間でさらなる増産を決断。2018年3月までに1800万台の本体生産を目指すとしています。
任天堂の今期販売目標(出荷ベース)は世界1000万台。ですが、任天堂の持つ在庫や輸送途中のものも含めると、生産段階ではより大きな数量となります。そこが増加するということで、出荷される数量もより増加することが期待されます。
Switch の生産台数については、以前 WSJ より最大1600万台に倍増させたと報じられていましたが、今回の件が事実であれば、そこからさらに引き上げたことになります。
一部のアナリストは、任天堂は意図的に慎重な業績見通しを立てていると指摘。本体生産は最大2000万台に達するのではと予測しています。任天堂の当初予測を大きく上回る需要が続いている理由については、マーケティング戦略上品薄を煽っているのだと言う声も一部あるようですが、需要を見誤ったという見方が大勢を占めています。
『ポケモンGO』や『スーパーマリオ ラン』といったモバイルゲームへの進出によって新たな任天堂ファンが生まれ、それが需要予測を難しくしているのではないかとの指摘も。
いずれにしても、本体発売から3ヵ月で未だに入手困難な状況が続いています。対応ソフトウェアに関しては以前の反省が生き、一定間隔で次々と注目タイトルが登場する体制が整っています(例えば日本では6月に『ARMS』、7月に『スプラトゥーン2』、8月に『モンスターハンターダブルクロス』など)。ソフトを遊ぶために必要な肝心のハードが見当たらないという問題は早期に解消したいところでしょう。