任天堂は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に続く映画第 2 弾として『ゼルダの伝説』を採用。実写映画化の制作を 2023 年 11 月に発表しました。プロデューサーは生みの親としても知られる任天堂の宮本茂フェローとマーベル・スタジオ創設者で知られるアヴィ・アラッド氏。映画の制作は任天堂と Arad Productions が行い、監督は『メイズ・ランナー』シリーズや『猿の惑星/キングダム』のウェス・ボール氏が担当します。
映画の完成はまだ先ですが、ウェス・ボール氏は Entertainment Weekly とのインタビューの中で、担当する映画『ゼルダの伝説』を実写版の宮崎駿作品のように感じさせたいと述べています。ボール氏は『ゼルダの伝説』シリーズの大ファンであることに加え、スタジオジブリの共同創設者である宮崎駿監督のアニメ作品のファンでもあるのだとか。
ボール氏はゼルダ映画について「この素敵なファンタジー・アドベンチャー映画は『ロード・オブ・ザ・リング』とは異なる、独自のものです」と述べます。また宮崎駿作品(特に『千と千尋の神隠し』)がもちあわせる「不思議さ」や「気まぐれさ」に感銘を受け、ゼルダ映画に彼の作品のエッセンスを持ち込みたいと考えています。
ボール氏は現在『猿の惑星/キングダム』のポストプロダクションを監督しており、この仕事を終えてから『ゼルダの伝説』の撮影に入る予定だとか。
「我々は脚本に取り組んでいるところですが、これが次回作かどうかはここでははっきり言えません。けれども『猿の惑星』が終わったら少しだけ休んで、それから『ゼルダの伝説』に飛び込んでファンが期待しているものを提供し、新しい人も招けたらと計画はありますね。任天堂が望んでいるのは、40 年近く前からあるゼルダの世界を人々に紹介することだと思っています」
ボール氏は2010年、ジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』を見終わった後に Twitter(現X)で、「自分が監督をするチャンスはまず望めないだろうけれど…、次の大きなモーションキャプチャのアバター風映画は『ゼルダの伝説』であるべきだ」と投稿していました。
さて、ついに彼にその機会が訪れました。ゼルダに宮崎駿スタイルを組み込んで、どのような世界をスクリーンで見せてくれるでしょうか。