任天堂は2022年2月3日に発表した2022年3月期第3四半期決算の中で、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」(ニンテンドースイッチ)の累計販売台数が 1 億台を突破したことを明らかにしました。2021年12月末までの販売台数は1億354万台。
任天堂のゲーム機が累計販売1億台を突破したのはゲームボーイ、ニンテンドーDS、Wiiに続いて4機種目。据置型ゲーム機としては Wii の1億163万台を上回り最も普及したハードとなりました。しかもまだ現役。
Nintendo Switch 販売は、4〜12月の販売台数は、巣ごもり需要で大きく伸びた前年度の 2,410 万台こそ下回ったものの、スイッチとして過去 2 番目に大きい 1,895 万台。2021 年 10 月に発売した有機 EL モデルや Switch Lite、通常モデルもそれぞれ好調です。
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発売5年も売上好調
2017年3月に発売開始された Nitnendo Switch は 2022 年で発売 5 周年を迎えます。 これまでの任天堂ハードであれば、次世代機が発表されるなどして世代交代が近づいてくる時期ですが、スイッチはここにきてなお高水準の売れ行きが続く異例の展開。任天堂から継続的に人気タイトルの新作が発売されており、まだ当面は人気が続きそうです。
ソフトも好調
ソフト面では『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』が1,397万本、『マリオパーティ スーパースターズ』が543万本、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』が385万本を販売するなど新作も好調に推移。この他 796 万本を販売した『マリオカート8 デラックス』に代表される定番タイトルも勢いを持続しており、ミリオンセラータイトルは 29 作品となりました(自社 22 作 / 他社 7 作)。
『メトロイド ドレッド』は 274 万本を販売。『ルイージマンション3』は145万本を販売し累計1,104万本としています。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』も勢い衰えず352万本を販売し累計2,580万本に。
- ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
1,397万本(国内379万本 / 海外1,018万本) - マリオカート8 デラックス
796万本(国内86万本 / 海外710万本) – 累計4,335万本 - マリオパーティ スーパースターズ
543万本(国内113万本 / 海外430万本) - あつまれ どうぶつの森
499万本(国内70万本 / 海外430万本) – 累計3,762万本 - ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD
385万本(国内44万本 / 海外340万本) - 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
356万本(国内77万本 / 海外279万本) – 累計2,740万本 - ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
352万本(国内40万本 / 海外311万本) – 累計2,580万本 - リングフィット アドベンチャー
342万本(国内80万本 / 海外262万本) – 累計1,353万本 - スーパーマリオ 3D ワールド + フューリーワールド
326万本(国内54万本 / 海外272万本) – 累計885万本 - ポケットモンスター ソード・シールド
280万本(国内42万本 / 海外238万本) – 累計2,390万本 - メトロイド ドレッド
274万本(国内26万本 / 海外248万本) - スーパー マリオパーティ
259万本(国内29万本 / 海外230万本) – 累計1,739万本 - New ポケモンスナップ
236万本(国内– / 海外236万本) - New スーパーマリオブラザーズ U デラックス
228万本(国内14万本 / 海外213万本) – 累計1,272万本/li> - マリオゴルフ スーパーラッシュ
226万本(国内30万本 / 海外196万本) - スーパーマリオ オデッセイ
219万本(国内15万本 / 海外204万本) – 累計2,302万本 - ミートピア
164万本(国内38万本 / 海外125万本) - ルイージマンション3
145万本(国内9万本 / 海外136万本) – 累計1,104万本 - やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ
128万本(国内38万本 / 海外90万本) - おすそわける メイド イン ワリオ
124万本(国内30万本 / 海外94万本) - ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ
105万本(国内3万本 / 海外102万本) – 累計1,433万本 - ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング
101万本(国内44万本 / 海外58万本)
業績について
売上高は1兆3,201億円(▲6%)。営業利益は4,726億円(▲9%)、経常利益は5,138億円(▲3%)、純利益は3,674億円(▲3%)でした。デジタル売上高は前年とほぼ同じ 2,550 億円。モバイル・IP関連収入等の売上高は398億円(▲5%)。
業績予想を上方修正
4〜12月までの業績を受けて、また足元の動向から任天堂は通期の業績予想を上方修正。半導体不足等の影響がいよいよ出てきているスイッチ本体の売上目標はさらに100万台引き下げて2,300万台となりますが、ソフトが好調。また円安に振れている為替の影響も寄与します。
売上高は500億円上乗せして1兆6,500億円、営業利益は400億円プラスの5,600億円、経常利益は700億円プラスの5,700億円、純利益は500億円プラスの4,000億円としています。
修正理由としては、半導体部品等の供給不足による Nintendo Switch ハード生産への影響と、Nintendo Switchソフトの販売実績、およびその後の状況を考慮したことから。また為替の前提レートもドルに関して見直しており、1USドルが105円→110円へ。ユーロ円の前提レートは1ユーロ125円で変更ありません。
またあわせて期末配当も870円から1,080円へ修正。年間配当は 1 株あたり1,700円となります。